賃貸マンションに「定期借家契約」で入居! 大家さんに「よほどのことがなければ更新できる」と言われたのに、2年後に退去を命じられた! 本当に退去する必要はあるのでしょうか?

配信日: 2025.03.15

この記事は約 3 分で読めます。
賃貸マンションに「定期借家契約」で入居! 大家さんに「よほどのことがなければ更新できる」と言われたのに、2年後に退去を命じられた! 本当に退去する必要はあるのでしょうか?
賃貸の契約には、普通借家契約と定期借家契約の2種類が存在します。定期借家契約の賃貸には、普通借家契約にはない特徴があり、その特徴を理解しなければ、表題のように契約に関するトラブルを招きかねません。
 
本記事では、定期借家契約の賃貸を利用し続けるために必要なことを解説します。興味を持った人は、ぜひ最後までご覧ください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

定期借家契約とは

そもそも定期借家契約とは、あらかじめ契約期間が決まっている賃貸借契約のことで、正式名称は定期建物賃貸借契約です。契約期間に制限が設けられていない点が特徴で、数ヶ月の短期契約から数年単位の長期契約まで、貸主側が自由に契約期間を決められます。
 
契約をする際は書面で契約を交わさなければならず、一般的には公正証書を用います。
 

普通借家契約との違いは?

賃貸借契約には、定期借家契約以外に普通借家契約もあります。普通借家契約は、定期借家契約と異なり契約期間に下限が設けられており、1年以上の長期契約をしなければなりません。基本的に貸し手に有利な契約のため、相場よりも賃料が安く設定されている場合が多いです。
 
また、契約は口約束でも法律上は問題ない点も、普通借家契約の特徴として挙げられます。ただし、契約後のトラブルの発生を防ぐためにも、書面で契約を交わすのが一般的です。
 

定期借家契約の賃貸の利用を続けるためには?

今回のケースにおいて、定期借家契約の賃貸の利用を続けるためには、貸し手と借り手、双方が合意して再契約を結ばなければなりません。つまり、大家から退去を命じられれば、それを拒否するのは難しいでしょう。
 
そもそも定期借家契約は、契約期間が終わった時点で契約が終了します。つまり、更新の概念がありません。
 
そのため、利用を続けるためには、再度新しい契約を結ぶ必要があります。ただし、新しい契約の内容に貸し手、または借り手が納得できない場合、再契約は成立しないため、借り手は定期借家契約を結んだ賃貸からすぐに退去しなければなりません。
 

再度定期借家契約を結ぶためのポイント

契約期間終了後も定期借家契約を結んだ賃貸を利用し続けたい場合は、再契約を結ぶしかありません。以下では、再度定期借家契約を結ぶためのポイントについて解説します。
 

事前に再契約について話し合っておく

定期借家契約を結ぶ前に、再契約の条件や再契約ができる可能性などについて聞いておきましょう。具体的な条件が分かっていれば、対策も立てやすいです。
 
後になってから、話した、話していないといった水掛け論になることを防ぐためにも、大家が説明した再契約に関する内容は書面や音声記録で残しておきましょう。
 

問題を起こさない

再契約の可能性を高めるために、賃貸を利用している間は大きな問題を起こさないようにしましょう。貸し手のオーナーや管理会社は、所有する不動産を貸すなら、素行に問題のない人物がよいと考えるものです。
 
ルールを守り、不動産を大切に扱っていることが分かれば、再契約を結んでくれる可能性は高まるでしょう。
 

合意が得られなければ再契約は諦めたほうがよい

以上、定期借家契約について取り上げてきました。定期借家契約は普通借家契約よりも好条件で契約を結べる場合が多いため、可能であれば契約が終わったあと再契約を結びたいと考える人は少なくありません。
 
しかし、どれだけ借り手が再契約を望んでも、貸し手の合意が得られなければ再契約は結べません。交渉次第で再契約を結んでもらえる可能性もありますが、合意が得られなかった時点で、諦めてほかの賃貸を探したほうがよいかもしれませんね。
 

出典

e-Gov法令検索 借地借家法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

夫の家事への不安に関するアンケート
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集
FFジャックバナー_ヘッダー用 【PR】
FFジャックバナー_フッダー用 【PR】