娘が4月から保育園に入ります。毎月どのような費用がかかりますか? 家計管理のために知っておきたいです
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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保育料は、主に世帯の所得によって自治体ごとに決定される
保育料は認可保育園と認可外保育園によって決め方が異なります。
まず認可保育園の場合から確認します。一般的に0~2歳児クラスでは月額5000円~6万円といわれていますが、世帯の所得(住民税の課税額)を基に自治体が定めた料金表にしたがって計算されます。
例えばある東京23区の一例で、年収800万円の世帯の場合、住民税所得割額が約48万円前後と推定されるとします。この場合認可保育園における保育料は、世帯の住民税所得割額に基づいて、0~2歳児クラスでは約3万5000円が平均的な金額です。
3歳児クラス以上(3〜5歳児)の認可保育園は基本的に無償化となりました。なお、政治情勢や年度によって詳細が変わる可能性があります。最新の詳細は自治体の窓口などで確認してください。
一方、認可外保育園は、施設や提供しているサービスや時間帯によって設定されており、月額3万円~10万円と幅があります。
毎月かかる費用
保育料以外にかかる費用を確認しましょう。これらも保育園によって異なります。開示している保育園の公式サイトなどを見ると、おおむね以下のような数字が公表されています。参考にしてください。
給食費・おやつ代:4500円〜7000円/月
延長保育料:延長保育を利用する場合、5000円〜1万円/月。回数や延長保育時間などによって異なります
用品代(帽子・リュック・文具など):2000円〜5000円/月
行事費(遠足・発表会など):年2〜3回、3000円〜1万円/回
入園準備費(制服・布団・バッグ・シューズなど):5000円〜3万円
入園金(認可外の場合):1万円〜5万円
節約のポイント
最も有効な方法は、無償化制度を活用することでしょう。
認可外保育園を利用する場合で、無償化制度の適用を申請する場合は、無償化の対象となるために、住所地の市町村から就労などの要件など「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。
それ以外にも、2人目以降の保育料が半額になるなどの制度を設けている自治体もありますので、利用条件などを併せて確認しておきましょう。
日ごろ保育園で使用するグッズは、新品でそろえる必要はありません。おさがりやフリマアプリを活用すれば、効率的に費用が抑えられます。
まとめ
認可保育園の保育料は自治体の料金表に基づき、世帯の所得によって異なります。給食費・延長保育費・行事費なども含めると毎月2万円〜7万円かかるというのが一般的なようです。入園時には、必要なグッズや着替えなど まとまった初期費用が発生することは避けられませんので、事前に準備が必要です。
自治体の窓口のほかにもママ友・パパ友などまわりの人からの情報は貴重です。日ごろから情報収集のアンテナを張っておくといいでしょう。
無償化制度やきょうだい割引を活用して負担を軽減する方法もあります。ただし、これらの諸制度は年度や自治体によって変わることもあるので、情報を更新するようするといいでしょう。
出典
こども家庭庁 幼児教育・保育の無償化
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者
