娘は「歯学部」を目指す高校生。わが家の貯金は400万円ほどですが、歯学部の学費は医学部と同じくらい高いのでしょうか?

配信日: 2025.03.21

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娘は「歯学部」を目指す高校生。わが家の貯金は400万円ほどですが、歯学部の学費は医学部と同じくらい高いのでしょうか?
大学進学を目指す高校生の保護者にとって、学費の問題は大きな関心事です。高額な学費が必要な学部として医学部が広く知られていますが、歯学部の学費がどのくらいになるか気になる人もいるでしょう。
 
この記事では、歯学部の学費について400万円の貯金は十分といえるのか、また、医学部との比較についてもまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

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歯学部の学費はどれぐらい?

歯学部の学費は、国公立大学と私立大学で大きく異なります。国公立大学の歯学部では、6年間の総額が約350万円~約414万円ですが、私立大学の歯学部では6年間の総額が約1800万円~3200万円と、国公立大学と比べてかなり高額になることもあるようです。
 
学費には入学金や授業料のほか、施設設備費や実験実習料、教育充実費などが含まれます。私立大学の歯学部ではこのような費用を自己負担によって賄わなければならない部分が多く、学費が高額になるといえるでしょう。
 

医学部との学費を比較

国公立大学の場合、学費は文部科学省が決定する標準額を基に決められるため、基本的にはどの学部も一律です。そのため、歯学部と医学部の学費はほぼ同じです。
 
一方、私立大学では、医学部の方が歯学部よりもさらに高額になります。文部科学省のデータによると、私立大学歯学部の学費の6年間の総額が平均約2900万円であるのに対し、医学部は平均約3400万円と、約500万円医学部の方が高くなっています。
 

歯学部へ進学するのに400万円の貯金で足りる?

400万円の貯金があれば、国公立大学の場合は6年間の学費をほぼカバーできるでしょう。しかし、私立大学を目指す場合は大幅に不足することになります。
 
私立大学の歯学部の場合、学費を2900万円と考えると約2500万円の追加資金が必要です。
 
資金を確保するには、日本学生支援機構や各大学の奨学金制度や教育ローンを利用することで、学費の一部を賄えます。銀行などの金融機関が提供する教育ローンは、比較的金利が低めに設定されています。利用する際は条件をよく確認し、返済計画をしっかり立てることが大切です。
 

歯科医師と医師の年収、どちらが高い?

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(令和5年)によると、歯科医師の平均年収は、約924万円です。ただし、この金額は勤務医としての平均年収であり、開業医の場合はこれよりも高くなる可能性があるでしょう。また、経験年数や勤務先の規模によっても年収は変動します。
 
一方、医師(勤務医)の平均年収は約1436万円で、歯科医師を500万円ほど上回ることが分かりました。
 
歯学部と医学部のどちらを選択するかは、将来のキャリアや興味のある分野によるところが大きいでしょう。どちらも長期間の学びが必要であり、安定した高収入が期待される職業である点は共通ですが、適性や目指す医療分野を考慮して決める必要があるでしょう。
 

貯金が400万円の場合、国公立大学であれば賄えるが私立大学の場合は大幅に不足するため、何らかの方法で学費を確保する必要がある

貯金が400万円の場合、私立大学の歯学部の学費を賄うことは難しいでしょう。国公立大学を目指すか、奨学金や教育ローンなどを利用して資金を確保する必要があります。
 
歯学部への進学は、適切な計画と準備があれば、将来の安定したキャリアにつながる可能性があります。学費だけでなく歯科医師としての適性や将来のキャリアプランなど、長期的な目標や計画も考慮し、現実的な資金計画を立てる必要があるでしょう。
 

出典

文部科学省 令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について(1ページ)
厚生労働省 令和5年 賃金構造基本統計調査 表番号1 職種(小分類)別 きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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