「2千円札」を持っています。プレミア価値がつくと聞いたことがあるのですが、売るといくらになるのでしょうか?

配信日: 2025.03.29

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「2千円札」を持っています。プレミア価値がつくと聞いたことがあるのですが、売るといくらになるのでしょうか?
お財布や引き出しの奥から出てきた2千円札。「もしかしてこれ、レアで高く売れるのでは?」と思ったことはありませんか?2000年に登場した2千円札は、現在あまり見かけることがなく、ちょっとした“幻の紙幣”として話題になることもあります。
 
本記事では、2千円札の背景から、実際に売るといくらになるのか、プレミアがつく条件、そして売却の際に気をつけたいポイントまで、わかりやすく解説します。手元の2千円札に眠る価値を知って、賢く活用してみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも2千円札はなぜ珍しいの?背景と現在の流通状況

2千円札は、2000年に沖縄サミットの開催と西暦2000年の記念として発行されました。他の紙幣と同様に法定通貨ではありますが、流通量が少ないことで知られています。
 
その理由のひとつは、流通インフラの問題です。多くのATMや自動販売機が2千円札に対応しておらず、使いにくいと感じる人が多かったため、次第に人々の手元から姿を消していきました。加えて、流通枚数も1万円札や千円札に比べて圧倒的に少ないため、自然と「珍しい紙幣」としてのイメージが定着しました。
 
現在も一部の金融機関では流通しているものの、日常的に見かける機会はほとんどありません。この希少性が、一部でコレクターの興味を引き、プレミア価格の話題につながっているといえます。
 

プレミアがつく2千円札とは?見分け方と価値の基準

まず基本的に2千円札の価値は額面通りであることが基本だということを覚えておきましょう。ほとんどの2千円札にプレミア価値はありません。価値が上がる条件には、いくつかの要素があり、特に注目されるのは「番号(シリアルナンバー)」と「状態」です。
 

【プレミアがつく主な条件】

・シリアルナンバーがゾロ目(例:AA111111Aなど)
・発行初期の番号(例:AA000001A〜AA000100A)
・未使用で保存状態が非常に良い(しわ・折れ・汚れがない)
・通し番号やレアパターン(記念的な意味を持つ番号など)

 
これらの条件がそろった2千円札は、コレクター市場で価値が上がりやすく、額面以上の価格で取引されることがあります。一方で、日常で手に入る一般的な2千円札(折れや使用感があるもの)は、残念ながら額面以上の価値はつかないケースがほとんどです。
 

実際にいくらで売れる?メルカリ・ヤフオク・買取業者の価格相場

では、実際に2千円札を売るといくらになるのでしょうか? フリマサイト紙幣専門の買取業者での取引価格を見てみましょう。
 

【フリマサイトでの相場(2024年時点)】

・普通の2千円札(折れあり・流通済):2000〜2100円程度
・未使用の2千円札:2100〜2500円
・ゾロ目などのレア番号:3000〜1万円以上で取引されることも

 

【紙幣買取業者での査定額】

・状態が良ければ2200〜3000円程度の提示があることも
・状態やシリアル次第では査定対象外になる場合もある

 
ただし、販売手数料や送料も考慮する必要があります。例えば、メルカリでは売上金から10%の手数料が引かれるため、額面を超えて売れても、手元に残る金額は限定的です。
 
よって、もし金額的な利益を狙うなら、「レア番号かつ未使用」の2千円札である必要があります。
 

売る前に知っておきたい!2千円札の価値と今後の見通し

2千円札は発行枚数が少なく、今後も新たな発行予定は公表されていません。そのため、今後さらに流通量が減れば、プレミア価値が高まる可能性もあります。
 
ただし、これはあくまで予測の話であり、確実に値上がりするとは限りません。売却を検討している場合は、現在の相場と保管状態をよく見比べ、早めに行動するのが得策です。
 
また、記念的な意味を持つ紙幣として、手元に残しておくという選択肢もあります。今は額面通りの価値でも、将来的に歴史的な価値が評価されることも考えられます。
 
いずれにしても、2千円札をただ「珍しいから」と放置するのではなく、自分にとってどんな意味を持つのかを一度考えてみるとよいでしょう。
 

まとめ

2千円札には、確かにプレミアがつく可能性がありますが、それは状態やシリアルナンバーなど、限られた条件を満たす場合に限られます。一般的な2千円札は、額面通りでしか売れないことも多く、「売る前の確認」が非常に重要です。
 
とはいえ、今後の価値上昇を見込んで大切に保管しておくのもひとつの選択です。自宅に眠っている2千円札が気になる方は、ぜひ一度、その価値を調べてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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