「首都圏週末フリー乗車券」で盛岡から東京に行きたい！往復の正規運賃よりいくら安くなる？

「首都圏週末フリー乗車券」は、週末に東京方面へ行くときにお得な切符です。本切符を使うことで、正規の運賃で東京方面へ行くよりも運賃が安くなる可能性があります。
 
今回のケースでは、盛岡から東京へ行く場合の往復運賃を比較したいようです。盛岡から東京へは長い移動距離になり、首都圏週末フリー乗車券を使った方が安くなります。
 
本記事では、首都圏週末フリー乗車券を使うとどれくらいお得になるのか解説します。

「首都圏週末フリー乗車券」の概要

首都圏週末フリー乗車券は、土日に首都圏へ電車で行くときにお得な切符です。土日の2日間、特定のエリアで乗り降りし放題になります。
 
切符は特定の指定席券売機やみどりの窓口などで発売されています。乗車できる列車タイプは普通列車の自由席です。
 
特急券を別途購入すると新幹線や特急列車に乗車することも可能です。さらに別料金を払えば新幹線のグリーン車にも乗れます。
 

切符の料金

首都圏週末フリー乗車券で乗車できる区間は、定められた区間から東京フリーエリアまでの往復と、東京フリーエリア内までです。
 
切符の料金は購入する区間に応じて変わります。例えば七戸十和田～東京フリーエリアは1万4450円（子ども7220円）、越後湯沢～東京フリーエリアは6180円（子ども1520円）です。
 

切符で乗り降りできる区間

東京フリーエリアでは乗り降り自由です。エリア内には、東は成田駅や取手駅、北は大宮駅や新松戸駅、西は奥多摩駅や鎌倉駅、南は蘇我駅や羽田空港第2ターミナル駅などが含まれます。
 
一方、東京フリーエリア外では途中下車はできません。
 

盛岡～東京間の普通列車正規料金との比較

今回のケースでは、盛岡から東京の区間を首都圏週末フリー乗車券で移動する計画のようです。盛岡駅～東京駅間の設定料金は「1万2880円（子ども6440円）」です。
 
一方普通列車の正規往復料金を以下の条件で検索すると、料金は「1万7160円」でした。

●日付：往路3月15日（土）、復路3月16日（日）
●乗車する列車：普通列車
●乗車区間：盛岡駅～東京駅

この場合、首都圏週末フリー乗車券が4280円お得です。
 
盛岡駅と東京駅の単純往復のみでなく、東京周辺でさらに電車移動する場合、料金差はいっそう広がります。
 
盛岡駅から東京駅の正規往復切符の場合、周辺エリアで動くには別途料金を支払わなければなりません。例えば東京駅から奥多摩駅へ行って帰ってくる場合、普通列車では往復の正規料金が別途2560円かかる場合があります。
 
一方、首都圏週末フリー乗車券の場合、東京～奥多摩間はフリーエリア内にあるため追加料金はかかりません。この場合、合計で6840円の差まで広がります。このように東京周辺で電車に乗る頻度が高いほど、首都圏週末フリー乗車券のお得さが際立つでしょう。
 

時期によってはさらにお得な切符もある

首都圏週末フリー乗車券は週末限定ですが、タイミングによってはほかにもお得な切符があります。
 
例えば「旅せよ平日！ JR東日本たびキュン早割パス（1日間）」は、盛岡駅と東京駅を含む東日本の広いエリアで乗り降り自由です。
 
土日祝日を除く平日限定の切符ですが、新幹線や特急列車も自由に使えて料金は1万円です。利用開始日の1ヶ月前から14日前までの販売となるため購入時期には注意が必要です。
 
「青春18きっぷ（3日間用）」は、購入時に指定した利用開始日から連続する3日間、全国のJR線の普通・快速列車などに乗り放題になる切符です。設定された期間であれば、曜日の制限なく使用できます。利用料金は1万円です。直近での発売期間は2025年2月14日～2025年4月8日です。
 
このように期間限定の切符を活用すれば、正規料金を支払うよりお得に移動できます。
 

首都圏週末フリー乗車券での移動は4000円以上お得になる

首都圏週末フリー乗車券を利用して盛岡駅～東京駅を往復する場合、普通列車であれば正規往復料金よりも4280円安く移動できます。東京周辺で移動する場合は、さらにお得です。
 
首都圏週末フリー乗車券以外にもお得な切符が発売されることがあります。JRの公式サイトなどでキャンペーン情報やお得な切符の情報を探してみることをおすすめします。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
　首都圏週末フリー乗車券
　「旅せよ平日！JR東日本たびキュン 早割パス」※１日間用
　青春18きっぷ（3日間用）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー