議員が「新幹線の車内販売の炭酸水が160円もして高い」と発信し炎上! 理由は国会議員は「新幹線のグリーン車がタダ」だから? 特権とされる「特殊乗車券」について解説

配信日: 2025.03.30 更新日: 2025.04.01

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議員が「新幹線の車内販売の炭酸水が160円もして高い」と発信し炎上! 理由は国会議員は「新幹線のグリーン車がタダ」だから? 特権とされる「特殊乗車券」について解説
「新幹線の車内販売の炭酸水が160円もして高い」と国会議員が発信し、SNSで炎上しました。その発言の背後にあった「国会議員は新幹線のグリーン車がタダで乗れる」という驚きの事実により、さらに波紋を呼びました。
 
国会議員は、新幹線のグリーン車に本当にタダで乗れるのでしょうか。
 
本記事では、議員の特権として注目される「特殊乗車券」について解説し、この発言がなぜ炎上したのか詳しく説明します。
FINANCIAL FIELD編集部

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特殊乗車券とは?

国会議員には、JRの運賃が無料になる「特殊乗車券」が交付されます。この乗車券の対象には、新幹線のグリーン車も含まれているため、国会議員はタダで乗車することができるのです。
 
この乗車券には、議員の名前や有効期限が記載されており、駅の窓口で提示した上で、別の申込書に乗車区間や列車名などを記入することで新幹線や特急の指定席券と引き換えることができます。使用回数に制限はなく、有効期限は1年間ですが、毎年更新されるのです。
 

特殊乗車券は本当に必要?

特殊乗車券は、国会議員が職務を遂行するための移動手段として交付されているものです。これは、「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」に従って提供されていますが、この制度には疑問の声も少なくありません。
 
実際、特殊乗車券が不正に使われるケースも報じられています。例えば、元議員が知人女性との温泉旅行に公務用の特殊乗車券を使った疑惑が浮上し、その不正使用が問題視されました。このような事例が明らかになると、正しく特殊乗車券が使われていないことに対して、不快感を覚える人もいるでしょう。
 
国会議員にとっては新幹線に無料で乗車できるのは当たり前かもしれませんが、その費用は私たちの税金で賄われています。また、議員は国会が定める予算の範囲内であれば、新幹線のグリーン車に加え、航空券引換証を使って飛行機のファーストクラスに乗ることもできます。その特権には驚かされます。
 
納税者としては、不正の報道が出る度に、その使い方に納得できないと感じたり、必要性について疑問を感じたりするのは当然のことといえるでしょう。
 

どうして炎上したの?

たった1つの投稿で炎上してしまった理由は、次の3点が考えられます。
 
1つ目は、新幹線で購入する飲食物が通常より高いことはよく知られているため、多くの人が「炭酸水が160円」という金額が特に高すぎるとは感じられなかったことです。そのため、議員の発言と一般市民との間には明らかな温度差があり、そのギャップが炎上を引き起こしたのだと思われます。
 
2つ目は、国会議員は職務のために移動する際、特殊乗車券を使って無料で乗車しているという事実です。例えば、東京から新大阪までの新幹線移動には、のぞみ普通車自由席で通常1万3870円(2025年3月時点)かかります。税金で支えられた特権を持っている議員が、わずかな飲み物の価格にまで文句を言う姿が、納税者層に不快感を与えたのでしょう。
 
3つ目は、2023年11月に新幹線の車内ワゴン販売が終了し、現在はグリーン車に乗る乗客にしかモバイルオーダーサービスが提供されていないことです。この事実を踏まえ、議員がグリーン車に乗っていることが指摘され、炎上に至ったのだと考えられます。
 

まとめ

国会議員が新幹線のグリーン車にタダで乗れるというのは真実です。議員の特権として与えられた制度は、職務遂行のためだけに使われるべきですが、私的利用が疑われると国民の不満が高まります。
 
私たちの税金が無駄に使われることなく、制度が本来の目的に沿って公正に運用されることを願います。
 

出典

e-Gov法令検索 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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