新社会人で手取りは「18万円」です。実家に「月5万円」入れることになりましたが、平均的でしょうか?

配信日: 2025.04.23 更新日: 2025.09.26
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新社会人で手取りは「18万円」です。実家に「月5万円」入れることになりましたが、平均的でしょうか?
新社会人として働き始めると、毎月の収入のなかでどのようにお金を使うかが初めての課題になります。
 
実家に住み続ける場合、生活費として親にお金を入れるべきか、またはいくら入れるのが妥当なのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
 
特に、手取り18万円という限られたなかから月5万円を実家に入れるとなると、その金額が一般的なのか、他の人はどうしているのかが気になるところです。
 
そこで本記事では、実家に入れるお金の平均額や考え方、5万円という金額が妥当なのかどうかを、実際のデータや視点を交えて解説します。
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実家に入れるお金の相場はどれくらい?

実家に住む社会人が、親に毎月いくら渡しているかについては、調査やアンケート結果などからある程度の傾向が見えてきます。
 
例えば、保険マンモス株式会社(東京都港区)が行った「実家暮らし中の男女500人へのアンケート調査」(調査日:2022年03月14~15日、調査対象:実家暮らしの10~60代までの500人)によると、毎月実家に入れている金額は平均で4万257円でした。
 
そのうち、20~30歳の平均金額は3万3623円です。このことから、月5万円を実家に入れるのは平均よりも高い金額であることが分かります。
 
また、実家に入れる金額の目安は「手取り額の2割程度」といわれています。これを18万円の手取りに当てはめると、3万6000円程度が標準的な範囲と考えられます。このことからも、月5万円という金額は平均よりやや高めであるといえます。
 
ただし、実家に入れる金額には明確なルールはなく、家庭の経済状況や親の考え方、子どもの収入などに応じて個別に決めるのが一般的です。そのため、金額だけで「多い」「少ない」と判断するのは難しく、それぞれの家庭に合ったバランスが重要になります。
 

月5万円を実家に入れるメリットと注意点

実家に月5万円を入れることは平均より高めですが、それでも多くのメリットがあります。第一に、親への感謝の気持ちを形にするという意味があります。学生時代まで金銭的な支援を受けていた場合、新社会人になって収入を得たタイミングで親に何らかの形で恩返しをしたいと考えるのは自然なことです。
 
また、実家に一定額の生活費を入れることで、自分が生活費を一部負担しているという意識が芽生え、金銭感覚が養われやすくなります。将来一人暮らしや結婚などで完全に自立した生活を送るようになった際、家賃や光熱費、食費といった支出をより現実的に捉えられるようになります。
 
一方で、注意すべき点もあります。手取り18万円のうち5万円を毎月固定で支出すると、残りは13万円になります。
 
この金額で、自分の交通費や通信費、食費、交際費、趣味・娯楽費、さらには貯金などをまかなわなければなりません。もし何かの急な出費があった場合、自由に使えるお金が少ないと生活が苦しくなる可能性もあります。
 

金額の決め方と親とのコミュニケーション

実家に入れるお金の金額を決めるときは、親とよく話し合うことが重要です。親としては、金額そのものよりも「社会人としての責任感」や「感謝の気持ち」を重視する場合が多いでしょう。
 
しかし、「いくらでもいいから気持ちだけでも」という家庭もあれば、「最低限の生活費は入れてほしい」など、家庭によって考え方はさまざまです。
 
もし5万円という金額が少し負担に感じる場合は、貯金や生活費の計画を見直してみましょう。親によっては「そんなに無理しなくてもいいよ」と言ってくれることがありますし、将来に備えて貯金を優先したいという意向を正直に伝えることで、金額を相談し直せるかもしれません。
 
また、金銭的な援助だけでなく、家事を手伝ったり、定期的に家族と一緒に食事をしたりすることも、親への助けになります。小さなことかもしれませんが、家族への感謝の気持ちを伝えるよい方法です。
 

支払いは忘れずにしよう

実家に月5万円を入れるという選択は、平均よりやや高めとはいえ、親への感謝の気持ちや金銭感覚を養ううえで、とても有意義な行動といえます。
 
大切なのは、その金額が自分の生活に無理のない範囲であるかどうかを見極めることです。必要に応じて親と話し合いながら、柔軟に金額や支出を見直していくことが、自立した社会人としての第一歩になります。
 
無理なく、親に感謝の気持ちを込めて、援助を続けながら、健全な金銭感覚を養っていきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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