タクシーに乗ろうとしたら、友人に「白タクだからやめておこう」と言われた! 料金だけ見るとかなり安いのですが、なにがダメなのでしょうか?「日本版ライドシェア」との見分け方も解説
本記事では、タクシーの違いについて解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
タクシーは第二種運転免許の取得が必要
タクシーは、第一種運転免許(普通自動車免許)を取得しているだけでは運転ができず、第二種運転免許を取得しないといけません。
「第二種運転免許」とは、道路交通法第86条で定められている、乗合バスやタクシーなどの旅客自動車や代行運転普通自動車を運転する場合に取得が必要とされている免許です。免許取得のためには教習所に通って、決められたカリキュラムを受けます。
なお、第二種運転免許取得には、21歳以上で大型免許・中型免許・準中型免許・普通免許・大型特殊免許のいずれかを習得して通算して3年以上経過していること、19歳以上で普通免許等の免許を受けておりその期間が1年を超えている者で受験資格特例教習を修了していること、などの受験資格を満たしている必要があります。
ほかにも認められる受験資格はいろいろありますが、第二種運転免許を取得している人はタクシー運転手になるために決められている手順を踏んでいるといえます。また、タクシー事業を始めるには国からの許可が必要です。つまり、日本のタクシー業者はこうした基準を満たし許可を受けているので、安心して利用できるのです。
「白タクシー」は第二種運転免許や国からの許可を持っていないタクシー?
一般的なタクシーは第二種運転免許や国からの許可をもらって営業していますが、白タクシー(白タク)は決められている手順を踏まずに営業している、違法なタクシーの可能性があります。
タクシー会社ではアルコールチェックや従業員教育などにも取り組んでいますが、白タクでは基本的にドライバーの判断で、各種対策などがおこなわれているのが現状です。
料金だけを見ると白タクのほうが安いかもしれませんが、安全面や事故が起きたときの補償などを考え、正規のタクシー会社を利用するようにしましょう。
許可を得ているタクシーはナンバープレートが事業用の緑色ですが、許可を得ていない白タクはナンバープレートが白色です。タクシーを利用するときには緑色のナンバープレートを選択してください。
なお、タクシー不足を解消するため、2024年4月より東京などの一部地域ではタクシー事業者が運営主体となり、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「日本版ライドシェア」のサービスが開始されました。
ライドシェアも白ナンバーですが、違法な「白タク」と異なり、合法的なものです。「ライドシェア」の表示灯が設置されているので、白タクと見分けられます。
白タクを選択するリスクとは?
白タクは、料金だけを見るとお得かもしれませんが、安全面や事故が起きたときの対応などを総合的に考えるとリスクが大きいです。また、ぼったくりや詐欺などに巻き込まれる可能性もあるため、自分の身を守るためにも使わないほうがいいでしょう。
正しい教育や管理がされていないので、運転技術や接客技術にも疑問があり、運転技術が未熟なドライバーはそれだけでも事故リスクが高いです。白タクを利用して事故が起きてけがをすると補償が受けられない恐れがあり、大きな損失になるかもしれません。
ほかにも、白タクを利用すると後で警察から職務質問を受ける場合もあります。
まとめ
日本ではいろいろな土地でタクシーは活躍していますが、タクシーを利用するときには安全・安心な国の許可を受けたタクシーを使うのがおすすめです。白タクのほうが料金設定は安いからといって利用すると、問題やトラブルに巻き込まれるリスクが高くなります。
近年は日本版ライドシェアも開始されていますが、「ナンバープレートの色」や「ライドシェアの表示灯」などで見分けられるので、利用する前には確認してみてください。
出典
警視庁 二種免許試験
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
