「ハイオク」はなぜ「レギュラー」より価格が高い?ハイオク仕様の車にレギュラーを入れても問題ない?

配信日: 2025.04.26 更新日: 2025.09.26
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「ハイオク」はなぜ「レギュラー」より価格が高い?ハイオク仕様の車にレギュラーを入れても問題ない?
ガソリンスタンドに行くと、「ハイオク」と「レギュラー」の2種類のガソリンを見かけます。「ハイオクの方が10円ほど高いのはなぜだろう?」と、疑問を抱いた方もいるかもしれません。
 
この記事では、ハイオクとレギュラーの違いや価格差の理由、1ヶ月あたりのガソリン代の違いについて解説します。また、間違った種類のガソリンを給油した場合の影響についてもまとめました。
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ハイオクガソリンがレギュラーガソリンよりも高価な理由

一般的に、ハイオクガソリンは、レギュラーガソリンよりも1リットルあたり約10円高く販売されています。ガソリンの価格差は、「オクタン価」の高さによるものです。オクタン価とはガソリンが自己着火しにくいかどうかを表す数値で、オクタン価が高いほどガソリンは異常燃焼しにくく、エンジンをスムーズに動かせるといわれています。
 
日本では、ハイオクガソリンはオクタン価96以上、レギュラーガソリンはオクタン価89以上と規定されています。ハイオクはオクタン価を高めるために多くの添加物が必要なので、製造コストがかかり、結果的に価格が高くなるようです。
 

ハイオクとレギュラーの1ヶ月のガソリン代の違いは?

経済産業省資源エネルギー庁が発表した令和7年4月21日時点のガソリン代を参照すると、ハイオクが196円、レギュラーが185円です。今回の計算では、1ヶ月の走行距離を400キロメートル、燃費を20キロメートル/リットルと仮定して計算します。
 
なお、ガソリン代の計算式は、ガソリン価格(円/リットル)×走行距離(キロメートル)÷車の燃費(キロメートル/リットル)として計算すると、1ヶ月のガソリン代は図表1の通りです。
 
図表1

車の種類 1ヶ月のガソリン代
ハイオク 3920円
レギュラー 3700円

※筆者作成
 
ハイオク車とレギュラー車のガソリン代は、月額では220円、年間にすると2640円の差が出ます。通勤・通学などで毎日車を使用する方は、走行距離がさらに長くなるでしょう。例えば、月に1000キロメートル走行すると、レギュラー車との月間差は550円になります。
 
なお、今回は燃費を統一してガソリン代の計算をしました。ただし、燃費は車種によっても異なるので、参考程度にしてください。
 

ハイオク仕様の車にレギュラーを入れた場合のリスク

ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを入れてしまった場合、すぐに深刻な故障が起こる可能性は低いといわれています。ただし、推奨されていない燃料を使用することによってエンジンに負担がかかり、結果的にエンジンの寿命を縮める原因にもなりかねません。
 
ハイオク車は高オクタン価の燃料で設計されているため、レギュラーガソリンではノッキング(異常燃焼)を引き起こす可能性があります。それによって、エンジン内で異音や振動が発生し、燃料効率が低下する場合もあるでしょう。
 
反対に、レギュラー車にハイオクガソリンを入れた場合、基本的に問題が発生することはないようです。ただし、燃費や性能が向上するなどのメリットもなく、単純にガソリン代が高くつくだけでしょう。
 
車はそれぞれ適したガソリンで最適な燃焼をするように設計されているため、指定された燃料を入れることが重要です。
 

「ハイオク」の価格が高いのは、オクタン価の違い。レギュラーの代用はエンジンに負担をかけることも

ハイオクとレギュラーには、おもに「オクタン価」の違いがあります。オクタン価を高めるために製造コストがかかり、ハイオクガソリンの価格が割高になるようです。月々のガソリン代ではわずかな差でも、年間では負担が大きくなる可能性があります。
 
ハイオク車にレギュラーガソリンを代用するとエンジンに負担がかかるおそれがあります。反対にレギュラー車にハイオクガソリンを入れても効果はほとんどなく、ガソリン代が高くなるだけです。
 
燃料の違いを正しく理解し、それぞれの車にあったガソリンを入れることが、安心で快適なカーライフにつながるでしょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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