来月から「家賃1万円値上げ」との通知が! 正直きついので“拒否”したいけど、退去を要求されることもありますか? 値上げを要求された際の「適切な対処法」とは

配信日: 2025.04.28 更新日: 2025.09.26
この記事は約 3 分で読めます。
来月から「家賃1万円値上げ」との通知が! 正直きついので“拒否”したいけど、退去を要求されることもありますか? 値上げを要求された際の「適切な対処法」とは
賃貸物件に住んでいる人が、大家(貸主)から家賃の値上げ通知を受け取ることは、決して珍しいことではありません。しかし、「突然の家賃増額」は家計に大きな影響を及ぼすため、戸惑いや不安を感じる人も多いでしょう。
 
中には、「値上げを拒否したら退去を要求されるのでは?」と心配になる人もいるかもしれません。
 
本記事では、家賃値上げの拒否と退去要求の関係、そして適切な対処法について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

値上げを拒否した場合の退去リスク

結論として、値上げを拒否したからといって直ちに大家から退去を求められることはありません。なぜなら賃貸物件の契約上、貸主が契約更新を拒否するには“正当な理由”が必要ですが、「値上げに応じない」というのは“正当な理由”に該当しないためです。
 
そのため、値上げを拒否したことを理由に大家から「退去してください」と言われたとしても、従う必要はありません。
 
とはいえ今後の大家との関係を考えると、値上げ要求を受けたにもかかわらず「自分が嫌だから」という理由だけで拒否するのは避けるべきです。それでは、どうすれば良いのでしょうか?
 

値上げを要求された際の適切な対処法

大家から値上げ通知を受け取った場合、いくつかのポイントを踏まえて対応することをおすすめします。詳しく見ていきましょう。
 

【ポイント1:値上げの理由を確認する】

まず、大家に値上げの理由を尋ねましょう。物価の上昇や周辺の家賃相場の変動など、具体的な根拠を確認することで、納得感が得られるかもしれません。
 

【ポイント2:周辺の家賃相場を調べる】

自身が住んでいる地域や類似物件の家賃相場を確認することで、提示された新家賃が適正かどうかを判断できます。もし、周辺相場と比較して大幅に高い場合は、その旨を大家に伝える材料となるでしょう。
 

【ポイント3:冷静に交渉する】

値上げ通知に腹を立てて、けんか腰で交渉してしまっては話が進みません。感情的にならず、冷静に大家さんと話し合いをしましょう。お互いの立場や事情を理解し合うことで、双方が納得できる妥協点を見つけることが可能です。
 

【ポイント4:専門家に相談する】

話し合いでの解決が難しい場合、自治体の住宅相談窓口や法律の専門家に相談することも検討しましょう。第三者の視点からアドバイスを受けることで、新たな解決策が見つかるかもしれません。
 

【ポイント5:引越しを検討する】

どうしても合意に至らない場合、引越しを視野に入れることも1つの選択肢です。新たな物件を探す際は、家賃だけでなく、周辺環境やアクセスなども考慮して検討しましょう。
 

注意点:家賃の滞納は避ける

値上げに納得できないからといって、家賃の支払いを滞納することは絶対に避けましょう。家賃滞納は契約違反となり、最悪の場合、退去を求められる“正当な理由”となってしまいます。納得できない場合でも、従来の家賃額を期限内に支払い続けることが重要です。
 

まとめ

家賃の値上げ通知を受け取った際には、まずは冷静に対応することが大切です。値上げを拒否したからといって、即座に退去を要求されることはありませんが、家賃の滞納や無視は避けるべきです。
 
まずは値上げの理由を確認し、必要に応じて交渉を行い、それでも解決しない場合は専門家への相談や引越しを検討するなど、適切な対処法を選択しましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 借地借家法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問