ATMから「ボロボロなお札」が出てきました。キレイなお札に交換できますか?
本記事では、ATMでおろしたお金がボロボロだった場合の交換方法について解説します。また、日常生活においてお札が破損した場合の対応方法も紹介します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
ATMからボロボロのお札が出てきたら交換できるのか?
ATMを利用した際に、出てきたお札がボロボロであった場合は交換可能です。ただし、ボロボロのお札をATMに戻してはなりません。ATMに戻した場合、紙詰まりによって機械が壊れてしまい、賠償金を請求される恐れがあります。正しい方法で、キレイなお札に交換しましょう。
本章では、ボロボロのお札を交換できる場所や、どの程度までなら交換できるのかについて解説します。
交換できる場所
ボロボロのお札を交換できる場所は、日本銀行の本支店(府中市の電算センター・戸田市の発見センター・国内事務所および海外駐在員事務所をのぞく)または都市銀行・地方銀行です。ただし、日本銀行以外の銀行の場合は交換対応をしていないケースもあります。また、郵便局・ゆうちょ銀行では交換できません。
お札を交換する場合、破れ具合によっては印鑑や身分証の提示を求められることもあるため、事前に確認しましょう。なお、ATMや郵送では交換できないため、窓口に直接出向いて交換してください。手数料は基本的にかかりませんが、枚数が多い場合や口座を持っていない銀行ではかかる場合もあります。
また、お札の交換が可能かどうかを判断するのに時間がかかることもあるため、日本銀行では事前予約を推奨しています。交換枚数が多い・予約をしない場合は当日の交換が難しいかもしれません。
交換できる基準
ボロボロのお札は交換できますが、一定の基準を満たす必要があります。以下のように「お札がどれくらい残っているか」によって交換できる額が変わります。
・全体の3分の2以上が残っている……全額
・全体の5分の2以上3分の2未満残っている……半額
・全体の5分の2未満しか残っていない……交換不可
交換したいお札に、どれくらいの面積が残っているか確認してみましょう。
ボロボロのお札を交換する際の注意点
ボロボロのお札を交換する際は、なるべく原状回復しておきましょう。マスキングテープなど粘着力の弱いテープで、破れた部分を表裏両面とも確認可能な状態につなぎ合わせるなどして復元してください。異なるお札の紙片が混ざらないよう、番号や模様、色合いを突き合わせながら貼り合わせることが重要です。
また、ATMから出てきたボロボロのお札のみならず、さまざまなシチュエーションごとにできる対策を以下で紹介します。
1. 水にぬれている
飲み物をこぼしたり、洗濯してしまったりしてぬれた場合は、1枚ずつ丁寧に乾かしましょう。お札が複数重なっている場合は、無理に剥がすと破けてしまう恐れがあるため、そのままの状態で持参可能です。
2. 汚れている
お札が汚れている場合は、できるかぎり汚れを取り除いてから交換しに行きましょう。
3. 燃えてしまった
お札が燃えてしまっても交換できます。灰になった部分を崩さないよう容器に入れるなどして保管し、持ち込むことで面積に含めてもらえる可能性があります。灰が粉々になってしまうと面積に含まれず、交換できる額面が半額になったり交換できなかったりするかもしれません。
4. シュレッダーにかけてしまった
お札がシュレッダーによって裁断された場合は、できるかぎりつなぎ合わせて持ち込みましょう。番号の確認のみならず、模様や色合いなどが一致しているかの確認をして貼り合わせてください。また、違うお札が混ざってしまうと「お札としての価値がない」と判定されて、交換できなくなるかもしれません。
ATMからボロボロのお札が出てきたら交換しよう
ATMでお金をおろしてボロボロのお札が出てきた場合は、ATMに戻すのではなく、日本銀行の本支店や近くの銀行で交換してもらいましょう。お札の状態によって交換できる額面は変わるものの、原則手数料無料で交換できます。
日常生活のなかでもお札をシュレッダーで裁断してしまったり、水にぬらしてしまったりといったトラブルが起きることもあるでしょう。その場合も、状態によっては交換可能です。原状回復に努めて日本銀行等に持ち込んでください。
ATMから出てきたお金なのに手間がかかるということで、納得できない人もいるでしょう。ATMからお金をおろした後、すぐにボロボロだと気づいた場合は、まず銀行の窓口かATMに備え付けてある電話で相談するのもよいかもしれません。ボロボロのお札をATMに戻そうとするなどせず、正しく対処しましょう。
出典
財務省 誤って紙幣を破ってしまった時は、どうすればいいですか
日本銀行 損傷したお金の引換え窓口
日本銀行札幌支店 よくあるご質問
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
