穴がずれている「50円玉」には価値がある?売ったらいくらになる?

配信日: 2025.05.01 更新日: 2025.09.26
この記事は約 3 分で読めます。
穴がずれている「50円玉」には価値がある?売ったらいくらになる?
硬貨のなかには、穴がずれていたり刻印状態がおかしかったりするケースがあります。このような硬貨はエラーコインと呼ばれ、場合によっては本来の金額よりも高値の付く可能性が少なくありません。
 
ただし、偽造硬貨だった場合は使用すると処罰の対象になる可能性があるため、よく確認することが大切です。今回は、エラーコインの概要や価値、扱う際の注意点などについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

エラーコインとは

エラーコインは、貨幣の印刷がずれたり穴が空いていなかったりといった、いわゆる不良品の硬貨です。基本的に、製造過程でチェックされるため、異常のある硬貨は市場に出回らないように発見された時点で除去されます。
 
しかし、まれに不良品検査をくぐり抜けて市場に出回ることがあり、その希少性に高い価値が付くケースも少なくありません。
 
もし硬貨がおかしいと感じたときは、ほかの硬貨と見比べてみるとよいでしょう。本当にエラーコインだったときは、専門業者に持っていくと鑑定、買い取りをしてもらえます。
 
形状が異なるなどの理由で自動販売機やレジで使用できないケースもあるので、コレクションしていないのであれば売ることも選択肢のひとつです。
 

エラーコインの価値はどれくらい?

エラーコインと一口に言っても、種類はさまざまです。代表的なエラー内容をご紹介します。


●穴ずれ/穴なし
●刻印ずれ/無刻印・傾打ずれ
●影打ちエラー
●ヘゲエラー

穴ずれや穴なしは、5円玉や50円玉で穴がずれて空けられていたり、そもそも穴がなかったりするものです。とあるオークションサイトでは、穴なしの50円玉が約45万円、穴ずれの50円玉は約26万円で落札されていました。
 
刻印ずれや無刻印は、硬貨のデザインがずれたり刻印がなかったりする硬貨です。傾打ずれでは、硬貨の裏表でずれが大きいほど希少価値が高いとされています。
 
影打ちは、硬貨の両面に同じデザインが刻印され、そのうち片面は鏡に映したようにデザインが反転した刻印になっている点が特徴です。片面に刻印済みの硬貨に次に刻印される予定だった硬貨が重なると発生します。
 
ヘゲエラーとは、硬貨の一部分がめくれてしまったり追加で金属が付いたりして形が変わっている硬貨です。変形した状態によっては、高値が付く可能性もあります。
 

エラーコインを扱うときの注意点

エラーコインを見つけたときは、まず偽造されたものでないことを確認しましょう。自然発生したものを保有し、売却することは問題ありませんが、意図的に偽造加工された硬貨を使うと、法律違反になる可能性があります。
 
財務省によると、通貨偽造の処罰例として、偽造通貨を作ったり使用したりしたときは無期か3年以上の懲役であると示しています。
 
また、硬貨を加工することは「貨幣損傷等取締法」で禁止されており、違反した場合は1年以下の懲役または20万円以下の罰金に処されます。偽造硬貨なのかエラーコインなのかを判断できないときは、そのままにせず専門家に問い合わせるか、警察へ届け出ましょう。
 
偽造でなく本物であっても、売却するときは複数の専門業者に鑑定してもらい金額を比較することがおすすめです。また、硬貨がそれ以上傷まないように、袋に入れるなどして丁寧に保管しておきましょう。
 

状態にもよるが25万円以上の価値が付いた例もある

エラーコインは、通常なら検査ではじかれるような不良品の硬貨で、多種多様な種類があります。エラーの種類や状況によって価値は異なり、50円玉の穴ずれではオークションで約26万円の価値が付いたケースもあるので、売りたい方は相場を確認してみましょう。
 
なお、エラーコインが高く売れるからと偽造したり、偽造されたものを使用したりすることはやめましょう。場合によっては3年以上の懲役や無期懲役が科される可能性があります。偽造硬貨なのかエラーコインなのかが不明なときは専門家か警察に確認しましょう。
 
また、少しでも高く売りたいなら、複数業者に査定してもらい、保管時には傷がつかないようにします。
 

出典

財務省 偽物のお金(偽札・偽貨)を作ったり、偽物のお金やコピーしたお金を使用したりするとどうなりますか
e-Govポータル法令検索 貨幣損傷等取締法(昭和二十二年法律第百四十八号)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問