実家で“ホームセキュリティ”を導入したいけど「40万円」ほどかかるそうです…高所得世帯じゃないと導入は難しいでしょうか?
しかし、高所得世帯ではない一般家庭でも、安心・安全に暮らすためにホームセキュリティを導入したいと考えることはあるでしょう。
本記事では、ホームセキュリティの普及が進んでいる背景や実際の導入費用・機能などについて詳しくご紹介します。
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一般家庭ではホームセキュリティの導入は難しい?
一般家庭でホームセキュリティの導入が難しいと感じる理由のひとつが、金額面の問題でしょう。今回の事例のように導入費用が40万円ほどかかるとなると、簡単には決断できないかもしれません。
40万円はシステムの機器を買い取った場合の費用と考えられますが、レンタル利用することで初期費用をおさえられるため、導入しやすくなるでしょう。
実際に、経済産業省が2021年に公表した資料によると2011年から2020年までの9年間でホームセキュリティの普及率は1.4倍に増加したとされています。さらに、国内大手の警備会社は、ここ数年のホームセキュリティの契約件数の推移を公表しており、個人向け契約数が年々増加していることが分かります。
また、内閣府政府広報室が公表した「治安に関する世論調査」では「不安を感じる犯罪等」として「空き巣などの住宅などに侵入して物を盗む犯罪」と答えた人が全体の4割程度いるということです(複数回答)。近年は一般家庭や女性の一人暮らしなどでも、ホームセキュリティを導入する例が増えている可能性があります。
ホームセキュリティの導入費用
ホームセキュリティの導入費用について、2社の料金プラン(戸建て)を例に挙げて表1・表2にまとめました。
表1【A社】
| 月額料金 | 初期費用 | |
|---|---|---|
| 機器レンタル | 約8000円 | 約8万円 |
| 機器買い取り | 約5000円 | 約41万円 |
※筆者作成
表2【B社】
| 月額料金 | 初期費用 | |
|---|---|---|
| 機器レンタル | 約8000円 | 約6万円 |
| 機器買い取り | 約4000円 | 約32万円 |
※筆者作成
機器買い取りだと月々の支払いはレンタルより安く済む場合もありますが、初期費用は高額になると考えられます。そのため、初期費用をおさえたい人にはレンタルがおすすめです。
ホームセキュリティの機能
一般的にホームセキュリティを導入した場合、不審者の侵入や火災・ガス漏れの発生などの異常をセンサーが感知すると、警備会社のスタッフが駆けつけてくれます。また、自宅での急な体調不良やけがなどで動けなくなった場合にも役立ちます。
プランによっては生活動線にセンサーを設置し、一定時間人の動きを感知できないときは警備会社に異常信号が送信される「安否見守り」のためのシステムも利用できるようです。「離れて暮らす高齢の親が心配」というときなどに、利用してみるとよいでしょう。
そのほかにも、ホームセキュリティの機能にはさまざまなものがあります。プランやサービスの違いによって料金も異なるため、よく比較して選ぶことをおすすめします。
レンタルだと初期費用をおさえられるので導入しやすいと考えられる
自宅にホームセキュリティを導入すると、不審者の侵入や火災の発生などに備えられるため、安心して生活を送れます。しかし、初期費用が高額なため、一般家庭では導入が難しいと考える人もいるでしょう。
そのようなときは、機器のレンタルを利用することをおすすめします。月々の支払いは買い取りの場合より高くなることもありますが、初期費用を大幅におさえられるため、高所得世帯でなくても無理なく支払える可能性があります。
ホームセキュリティにはさまざまな機能があり、どのプランを選ぶかで料金が異なる場合もあるので、慎重に検討するとよいでしょう。
出典
経済産業省 安全・安心は有料の時代へ;伸びているホームセキュリティ
内閣府政府広報室 「治安に関する世論調査」の概要 2 犯罪に対する不安 (1)不安を感じる犯罪等 図4 不安を感じる犯罪等(11ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
