毎月CD収集で「1万円」使っているのですが「今どきめずらしいね」と言われました。「CD」はどのくらい売れているのでしょうか? 「令和」になってからも「ミリオンセラー」は生まれていますか?

配信日: 2025.05.04 更新日: 2025.09.26
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毎月CD収集で「1万円」使っているのですが「今どきめずらしいね」と言われました。「CD」はどのくらい売れているのでしょうか? 「令和」になってからも「ミリオンセラー」は生まれていますか?
「ミリオンセラー」とは、一般的にCDなどの売り上げが100万枚を超えた場合に使う言葉を指すといわれています。CDが主流だった時代には、人気歌手やアーティストが新曲を出すと「ミリオンセラー達成」という言葉で売れ行きがよいことを表現していたようです。
 
しかし近年では、音楽の楽しみ方も変化して、CDの売れ行きにも大きな影響が出ているといわれています。そのため、月に数万円分のCDを購入していると、珍しがられる場合もあるかもしれません。
 
そこで本記事では、令和以降のCD売り上げの実態について詳しく解説したうえで、ミュージシャンの収入源についても解説します。
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令和でもミリオンセラーは生まれているのか?

一般社団法人日本レコード協会の調査を基に、令和に入ってからのミリオン認定作品数を以下の表1にまとめました。なお、同じ作品に関しては1度のみカウントしています。
 
表1

認定年 シングル作品数 アルバム作品数 合計
2019年 6 2 8
2020年 6 1 7
2021年 0 2 2
2022年 1 1 2
2023年 6 5 11
2024年 3 1 4

※一般社団法人日本レコード協会「ミリオン認定数推移」を基に筆者作成
 
30年前の1995年ではシングル、アルバム共に30を超える作品がミリオン認定を達成しています。令和に入ってからは年間で2~8作と、ミリオン認定作品が生まれていないわけではありませんが、30年前に比べると大幅に減少していることが分かります。
 

ミリオン認定作品が大幅に減少した背景

ミリオン認定作品が大幅に減少した背景には、音楽の楽しみ方がCDから定額制音楽配信などのストリーミングへと変化したことが考えられます。
 
同じく一般社団法人日本レコード協会の「音楽ソフト 種類別生産金額推移」によると、シングルとアルバムを合わせたCDの生産金額は2000年では5088億3300万円でしたが、10年後の2010年には2219億9400万円、さらに10年後の2020年には1269億2000万円と20年で大幅に落ち込んでいることが分かります。
 
2010年以降はスマートフォンの爆発的な普及もともない、CDを買わなくても音楽を楽しめる時代になったことが大きく影響していると考えられるでしょう。
 

ミュージシャンの収入源について

CDの売り上げ減少とともに、ミュージシャンもさまざまな方法で収入源を確保する必要があると考えられます。
 

・CDや音楽配信の売り上げ:楽曲の販売や配信による収入。
・ライブ:コンサートやライブイベントへの出演料やチケット販売収入。
・メディア出演:テレビやラジオ番組への出演料。
・グッズ販売:オリジナル商品や関連商品の販売による収入。
・著作権使用料(印税):楽曲の使用や放送に対する著作権料。

 
これらの収入源は、アーティストの人気や活動内容によって大きく異なります。
 

ミリオンセラーは大幅に減少して音楽配信で楽しむ人が増えている

一般社団法人日本レコード協会によると、30年前の1995年ではシングル、アルバム共に30を超える作品がミリオン認定を達成していましたが、令和に入ってからは年間で2~8作と、ミリオン認定作品が生まれていないわけではありませんが、30年前に比べると大幅に減少していることが分かります。
 
その背景には、ここ10年で音楽配信の売り上げが急激に伸びていることや、スマートフォンの爆発的な普及が影響していると考えられます。
 
音楽の楽しみ方が変化するとともに、ミュージシャンもさまざまな方法で収入源を確保する必要があります。CDや音楽配信の印税だけではなく、ライブやグッズ販売、メディア出演など多様な手段を組み合わせていかなければなりません。
 
今後も時代の波に合わせて音楽業界は変化し続けていく可能性があるでしょう。
 

出典

一般社団法人日本レコード協会 ミリオン認定数推移
一般社団法人日本レコード協会 音楽ソフト 種類別生産金額推移
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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