子どもが第1志望の大学に合格! 大学までの交通費が毎月「1万5000円以上」かかりそうなのですが、やはり「一人暮らし」をさせた方がいいでしょうか?
そこで本記事では、大学進学を機に一人暮らしをはじめる基準について解説します。
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交通費も考慮し通学が「片道1時間半」を超える場合は一人暮らしも一つの選択
独立行政法人日本学生支援機構の実施した「令和4年度学生生活調査・高等専門学校生生活調査・専門学校生生活調査」によると、大学学部生の年間通学費平均は「学寮」から通う学生が1万7500円、「下宿、アパート、その他」から通う学生が2万4800円だったのに対し、「自宅」から通う学生は9万8300円となっており、実家暮らしとそれ以外とでは大きな差があることが分かります。
また、自宅から大学までの片道の通学時間に関しては「31〜60分」の割合が32.2パーセントともっとも多く、次いで「61〜90分」が28.8パーセントもの割合を占めています。
つまり、自宅生は交通費が年間10万円近くかかっているうえ、片道1時間以上かけて大学に通学している可能性があるようです。生活費を節約し、大学に通う時間もできるだけ短くしたい場合は、一人暮らしを視野に入れるのもいいかもしれません。交通費も節約できますし、通学の負担も軽減できる可能性があります。
都内の学生向けアパートは「家賃5万円~7万円」が相場
アットホーム株式会社が2025年2月に行った調査「全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向」によると、次のような結果が出ています。30平方メートル以下のアパートの家賃は東京23区内だと6万7389円かかる一方、東京都下(23区以外)だと5万4695円かかるそうです。
おおよその目安として約5万円〜約7万円程度の家賃が、一人暮らしをする場合にはかかる可能性があるといえるでしょう。一人暮らしをするのであれば、家賃を毎月支払うことができるかどうかも検討する必要があります。
家賃の負担は「全額親」が約6割
ニフティライフスタイル株式会社が運営するニフティ不動産が2023年に実施した調査によると、一人暮らしの家賃は、全額親が負担しているケースが約6割を占めています。残りの約4割は学生が一部負担もしくは、全額負担するケースです。
このデータからいえることは、学生自身が一人暮らしの家賃を支払うケースもあるにはありますが、親が家賃を支払っているケースの方が多いということが分かります。また、この調査結果では、学生が一部または全部の家賃を支払う場合は奨学金かアルバイト代から支払っているケースが多いとされています。
まとめ
自宅生の場合は交通費がかかったり、通学時間が長かったりする傾向があります。場合によっては一人暮らしを視野に入れるのも一つの選択かもしれません。東京都内だと、一人暮らしの家賃は約5万円〜約7万円が目安となっています。一人暮らしの家賃については、親が全額負担するケースが6割と、比較的多いようです。
出典
独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査報告(26、34ページ)
アットホーム株式会社 2025年2月 全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向
ニフティライフスタイル株式会社 ニフティ不動産 現役大学生にアンケート! 一人暮らしの家賃相場はどのくらい? 大学生の生活事情
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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