10年前の「米5kg」の料金はどのくらいだった? 年産平均価格が1000円以上上がっているって本当?

配信日: 2025.05.08

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10年前の「米5kg」の料金はどのくらいだった? 年産平均価格が1000円以上上がっているって本当?
「最近お米の値段がすごく高いけれど、10年前と比べてどれくらい値上がりした?」と疑問に思う人もいるでしょう。年産平均価格は10年前と比べて1000円程度値上がりしていて、スーパーでの小売価格も倍以上になっています。お米の購入が負担になっている人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、この10年のお米の価格変動について解説します。また、お米の節約をしつつも満足いく食事ができる方法についても紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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10年前の米5kgの年産平均価格

農林水産省「相対取引価格の推移(平成24年産~令和6年産)」によると、10年前(平成27年度産)の米の年産平均価格は、玄米60kgで1万3175円でした。5kgに換算すると、約1097円です。
 
現在(令和6年度産)の年産平均価格は、玄米60kgで2万4055円です。5kgに換算すると、約2004円となります。
 
この10年、お米の価格は一定水準を保っていましたが、令和6年度産になると一気に価格が上昇しました。年産平均価格において、10年前に比べて5kgあたり907円の上昇です。1000円以上ではないにしても、約1000円値上がりしています。
 

スーパーでの米販売価格

実際に消費者が手にする際の値段である、スーパーでの販売価格も見ていきましょう。総務省統計局の「小売物価統計調査」によると、東京都区部小売価格において、2025(令和7)年4月の単一原料米、「コシヒカリ」以外の5kgの平均価格は4770円でした。
 
一方、10年前の2015(平成27)年4月販売分は2271円です。比較して+2499円と、2倍以上の平均小売価格になっています。
 

お米の消費を減らす節約方法

お米の価格が上昇し続けているなかで、できるだけお米の消費を減らしたいと考えている人もいるでしょう。お米は主食のひとつであるため、まったく食べないというわけにもいきません。なるべく節約していきましょう。
 
本章では、節約のためにお米の消費を減らす方法について解説します。満足いく食事でありながらお金を節約して、価格高騰を乗り切りましょう。
 

麦や玄米などでかさ増しする

お米を炊く際は、麦や玄米といったものと一緒に炊きましょう。これらは通常の白米よりも価格が高いものの、少量でも満足感が得られる食材です。かさ増しすることでボリュームアップするだけでなく、麦や玄米は栄養価が高いため体にもよいとされています。白米に比べてかみ応えがあり、よくかむことで満足感を得られるでしょう。
 
麦や玄米のほかにこんにゃくや雑穀米、おからパウダーなどさまざまな食品と一緒に炊くのもおすすめです。
 

パンや麺を食べる

お米だけを主食にするのではなく、パンや麺などを食べる回数を増やしましょう。ご飯のときとは違うパンに合うおかずにすれば、食も進みます。パスタはさまざまなアレンジができるため、飽きのこない食卓となるでしょう。
 
うどんやそばであれば、一品のみでも食卓としての見栄えや食べ応えもあるため、食事作りを時短したい人にもおすすめです。
 

おかずを増やす

白米ではなく、おかずを増やしてメインにするという考え方もあります。野菜やタンパク質をふんだんに取り入れた料理であれば満足感が得られ、お米の消費を減らせるでしょう。冷蔵庫に眠っている野菜を使うことでフードロスも阻止できます。野菜を多くとれるため、体にもよいでしょう。
 
鶏肉や豆腐といった、タンパク質が豊富でありながら安い食材を多く取り入れるのもおすすめです。アレンジの幅が広く、食べ応えもあります。お米の量を減らしても、満足いく食卓となるでしょう。
 

自分に合った工夫をして米の価格高騰を乗り切ろう

米5kgの年産平均価格は、10年前に比べて907円値上がりしています。実際に購入する際のスーパーの価格では、5kgあたり約2500円で2倍以上の値上がりです。
 
お米の高騰により出費が負担に感じる場合には、お米を節約するとよいでしょう。パンや麺を食べる回数と増やす、おかずの量を増やす、お米のかさ増しをするなどして対策してください。お米の高騰を乗り切れるよう、対処していきましょう。
 

出典

農林水産省 令和6年産米の相対取引価格・数量について(令和7年1月)
政府統計 小売物価統計調査(動向編)月次 2025年4月 第2表
政府統計 小売物価統計調査(動向編)月次 2015年4月 第2表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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