息子が「国土交通省指定」の航空専門学校を目指しています。一般の学校に比べ学費はどうなのでしょうか?
配信日: 2025.05.09

本記事では、国土交通省指定の航空専門学校と一般の学校の学費比較や、国土交通省指定の学校へ入学するメリットなどを解説します。国土交通省指定の航空専門学校の学費やメリットを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
国土交通省指定の学校の学費は一般の学校に比べて安い?
国土交通省指定の航空専門学校の学費と一般の学校の学費を比べてみましょう。
ここでは、航空整備士を目指せる学科で卒業するまでにかかる学費を比較します(入学金含む)。
・国土交通省指定の某専門学校(3年制):365万円
・専門学校(2年制):227万円
・国土交通省指定の某私立大学(4年制):552万円
・某国公立大学(4年制):238万2200円
年数の違いがあるため、一概に高い安いと決められませんが、私立大学は、国土交通省指定の学校と専門学校、国公立大学に比べて学費が高いことが分かります。某国土交通省指定の学校は、私立大学よりは負担は少ないですが、専門学校や国公立大学よりは学費が高くなるようです。
ただし、あくまでも一部の大学の学費です。ほかの学校や別の学科は学費が変動する可能性があるため、航空系の学校への入学を検討している人は複数の学校を比較してみましょう。
国土交通省指定の航空専門学校に通うメリット
国土交通省指定の航空専門学校では、在学中に航空整備士の国家資格を取得できるという大きなメリットがあります。
本来、航空整備士の国家資格を取得するには、学科試験と実地試験の両方に合格する必要がありますが、実地試験の受験には実務経験が必須です。そのため、一般の大学や専門学校を卒業した場合、まず航空整備会社に就職し、数年間の実務経験を積んでからでないと受験資格が得られません。
しかし、国土交通省指定の専門学校であれば在学中の2〜3年間の実習が、整備経歴として認められ、国家試験にスムーズに進めるのです。この制度によって、就職活動でも有利になり、将来的には一等航空整備士の資格取得への近道にもなります。
夢の実現を早める道として、国の指定を受けた専門学校には確かな価値があるといえるでしょう。
国土交通省指定の航空専門学校に入学するための条件
国土交通省指定の航空専門学校に入学するためには、試験区分によって選考方法が異なります。多くの学校では、AO入試や指定校推薦、推薦入学、自己推薦、一般入試といった複数の方式が用意されており、それぞれに応じた選考が行われます。
どの区分でも共通しているのは、書類選考と面接の実施です。また、学科試験では数学Iと英語Iが出題されることが多く、基礎学力が確認されます。
加えて、面接も合否を左右する大切なポイントです。志望動機や適性をしっかり伝えられるよう、面接対策にも力を入れておきましょう。
さらに色覚や聴覚、腰痛などの身体的な条件が、将来的な就職に影響する可能性もあるため、不安がある場合は早めに学校へ相談しておくことが大切です。
国土交通省指定の航空専門学校の学費は大学に比べると安い傾向にある
国土交通省指定の航空専門学校は、在学中に国家資格が取得できるなど、将来のキャリア形成において大きなメリットがあります。学費は決して安価とは言い切れませんが、一般の専門学校や大学と比較することで、その費用が投資として妥当であるかを見極められるでしょう。
入学にあたっては、学力だけでなく適性や意欲も問われるため、早めの準備と面接対策が鍵となります。また、身体的条件が職業選択に影響する場合もあるため、不安があれば事前にしっかり確認しておくことが大切です。
将来、航空業界で活躍するという夢に向かって歩み出すためにも、複数の選択肢を比較しながら、学校選びをしていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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