節約上手なお隣さんは「ローリングストック」で「備蓄費用」を1万円以下に抑えたそうです。具体的にどのように活用したらよいのでしょうか?

配信日: 2025.05.09

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節約上手なお隣さんは「ローリングストック」で「備蓄費用」を1万円以下に抑えたそうです。具体的にどのように活用したらよいのでしょうか?
災害大国である日本では、いつ起こるか分からない自然災害に対する備えが欠かせません。
 
しかし、備蓄していた非常食の賞味期限が切れてしまい、その非常食を処分する経験をしたことがある人もいるでしょう。また、お隣さんが節約上手で、一回1万円の費用がかかったものの、その後は費用がかからないという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
 
備蓄した食料を無駄にしないための手段に「ローリングストック」という方法があります。この記事では、ローリングストックとは何か、またどのようなメリットがあるのかについて紹介します。
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ローリングストックとは?

ローリングストックとは「食品を少しずつ多めに購入し、使ったら補充する」循環型の備蓄方法を指すようです。従来の非常食のように「いざというとき」のために別で保管するのではなく、普段の食生活の中に防災の要素を取り入れる知恵ともいえます。
 
ローリングストックの最大の利点は、食品ロスを減らしながら、食べ慣れている食品で非常食を確保できることだと考えられます。ローリングストックは、無駄を省きながら災害時の安心を手に入れられる方法といえるでしょう。
 

ローリングストックのメリット

従来の備蓄食糧は、長期保存が可能な食品を災害時のために取っておく方法が一般的でした。しかしこの方法では、賞味期限が切れる前に消費しないと貴重な食料が無駄になってしまいます。
 
対してローリングストックは、日常的に消費し補充するサイクルを作るため、食品ロスを削減でき、家計の節約だけでなく環境負荷の軽減にもつながる可能性があるのです。
 
長期保存用の食品は一般的な食品より高価なことが多く、まとまった出費になることも少なくありません。例えば、あるネット通販では4人分の非常食(3日分、36食)セットは約1万3000円、2人用の7日間セットは約1万7000円、4人分の7日間セットは約2万7000円で販売されています。
 
その上、消費されずに廃棄される可能性があることを考えると、経済的な負担はより大きなものになるかもしれません。その点ローリングストックは、普段使う食品を少しずつ多めに購入する方法であるため、家計の負担が急に増えることは少なく、継続しやすい可能性があるといえます。
 

ローリングストックに適した食品と選び方

ローリングストックの基本となるのは、比較的長期間保存でき、日常的にも使用する食品とされているようです。一般的には、以下のような食品が適しているとされています。


●乾麺(うどん、そば、パスタなど)
●缶詰(肉、魚、果物)
●乾物
●レトルト食品
●米・雑穀
●調味料(塩、砂糖、しょうゆなど)

これらの食材は常温で長期保存が可能な傾向があり、非常時の食料としても役立つ可能性があるでしょう。
 

ローリングストックを成功させるには

ローリングストックを成功させるコツは、食べ慣れているものや、普段から好んで食べる食品を選ぶことだといわれています。また、子どもや高齢者がいる場合は消化がよい食品を選んだり、アレルギーや持病がある場合は、配慮した食品を選んだりすることも忘れてはいけません。
 
災害時には電気やガス、水道が使えない状況も想定されます。そのため、加熱せずに食べられる食品や、少ない水で調理できる食品も備えておくと安心できる可能性があります。
 
食品の劣化を防ぐために、高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管することも大切です。特に夏場は缶詰やレトルト食品でも品質が落ちる可能性があるため、定期的にチェックし、適宜消費していく必要があるでしょう。
 

ローリングストックの活用は、非常時の備えと節約の両立に役立つ

ローリングストックは、非常時への備えと日常的な消費を融合させた防災対策だと考えられます。食品ロスを減らしながら家計の節約にもつながり、いざというときの安心も確保できる一石三鳥の方法となる可能性があるでしょう。
 
ローリングストックでは、家族構成やアレルギーなどを考慮し、普段から口にしているものを中心に備蓄することをおすすめします。また、賞味期限をチェックすることを心がけ、適宜消費していくことも大切です。
 
災害はいつ起こるかは予測できませんが、ローリングストックの考え方を取り入れ、家族の安全と安心を支える備蓄の習慣を続けていきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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