3月から始まった「マイナ免許証」。従来より「更新手数料」などが安くなったらしいけど、取得しないと“罰則”はある? そもそも取得は義務なのでしょうか?

配信日: 2025.05.10

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3月から始まった「マイナ免許証」。従来より「更新手数料」などが安くなったらしいけど、取得しないと“罰則”はある? そもそも取得は義務なのでしょうか?
2024年3月24日から、「マイナンバーカード」と「運転免許証」を一体化させた、通称「マイナ免許証」の運用が始まりました。これにより、従来の免許証よりも更新手数料や講習手数料が数百円安くなるなどのメリットがあります。しかし、「手続きが面倒そう」「取得しないと罰則があるの?」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
 
本記事でその疑問の答えについて解説します。
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マイナ免許証の取得は義務ではない! 罰則もなし

マイナ免許証の導入が発表されてから、「取得しないと運転できなくなるのでは?」と心配している人もいるかもしれませんが、取得は完全に任意です。
 
従来どおりの運転免許証も引き続き利用可能であり、マイナ免許証に切り替えなくても運転に関する罰則や制限は一切ありません。
 
したがって、「手続きが面倒だからやめておこう」と思う人は、無理に取得する必要はないのです。
 
なお、3月24日以降は運転免許証について以下3つの選択肢からどれにするか選ぶこととなります。

・従来の運転免許証のみを保有
 
・マイナ免許証のみを保有
 
・従来の運転免許証とマイナ免許証の両方を保有(2枚持ち)

マイナ免許証のメリットとは?

取得は義務ではないとはいえ、マイナ免許証にはいくつかのメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
 

更新手数料が安くなる

マイナ免許証にすることで、運転免許証の更新手数料が従来の免許証よりも数百円安くなることが期待できます。
 
具体的には、従来は2500円かかっていましたが、マイナ免許証のみ保有の場合は2100円ですむようになりました。一方、従来の運転免許証のみの場合は2850円、2枚持ちの場合は2950円かかります。
 

免許更新のオンライン講習が可能(一部対象者のみ)、費用も安い

これまで免許更新時には、運転免許センターや警察署で講習を受ける必要がありました。しかし、マイナ免許証を取得すると 「オンラインで更新講習を受けられる」ようになります(優良運転者、一般運転者のみ)。
 
また、講習の講習手数料についても、対面の場合は優良運転者が500円、一般運転者が800円かかりますが、オンラインならどちらも200円ですみます。
 

住所変更などの手間が減る

従来は、運転免許証に関する住所や氏名の変更手続きは、運転免許センターか警察署で行う必要がありました。しかし、マイナ免許証を保有しており、必要な手続きを取っておけば、住所などに変更が生じた場合でも警察への届け出は不要です。
 

マイナ免許証の取得方法

マイナ免許証を取得するには、マイナンバーカードの取得が必須です。まだ持っていない人は、まずはマイナンバーカードを取得しましょう。
 
マイナンバーカードを持っている場合、マイナ免許証へ切り替えをするには、事前予約をしたうえで運転免許センターや指定の警察署で手続きを行う必要があります。
 
なお、オンライン研修を受けたり、住所変更をワンストップで行ったりするためには、事前に運転免許センターなどにマイナンバーカードの「署名用電子証明書」を提出しなければなりません。「署名用電子証明書」はマイナンバーカードを作ったときに設定した暗証番号を事前に確認しておきましょう。
 

まとめ

マイナ免許証の取得は義務ではなく、罰則もありません。とはいえ、マイナ免許証を保有することで更新手数料や講習手数料が安くなったり、手間が減ったりすることが期待できます。
 
「手続きが面倒」と感じる人は無理に取得する必要はありませんが、費用面などのメリットに魅力を感じる人は取得を検討してもよいでしょう。
 

出典

警視庁 マイナンバーカードと運転免許証の一体化について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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