飛行機のファーストクラスに乗って「シャンパン代」だけで価格差を埋めたい! 10時間のフライトで何杯飲めばいい? エコノミークラスとファーストクラスの価格差も紹介

配信日: 2025.05.11 更新日: 2025.09.26
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飛行機のファーストクラスに乗って「シャンパン代」だけで価格差を埋めたい! 10時間のフライトで何杯飲めばいい? エコノミークラスとファーストクラスの価格差も紹介
飛行機のファーストクラスでは、ぜいたくな空間や豪華な機内食、高級シャンパンなどを楽しめます。その分、航空券の価格は高く設定されており、エコノミークラスと比べると何倍もするケースが一般的です。
 
そのため「せっかくファーストクラスに乗るなら、シャンパンをたくさん飲んで差額を埋めたい!」と思う方もいるかもしれません。では、実際にどれだけのシャンパンを飲めば、エコノミークラスとの価格差を埋められるのでしょうか。
 
この記事では、大手航空会社2社の成田~ロサンゼルス便を例に、シャンパンの価格と杯数を試算し、ファーストクラスの価値について考えます。
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成田~ロサンゼルス便のファーストクラスとエコノミークラスの価格差

まず、ファーストクラスとエコノミークラスの価格差を見てみましょう。成田発の場合、約10時間のフライトで、ロサンゼルスへ行けます。ここでは、大手航空会社2社の成田~ロサンゼルス便(大人1人・5月12日~5月19日往復)の料金相場を表1にまとめました。
 
表1

A社 B社
ファーストクラス 約70万円~140万円
※ビジネスクラスを含む
約250万円
エコノミークラス 約25万円~100万円 約34万円~40万円
価格差 約30万円~115万円 約210万円~216万円

※筆者作成(執筆時点)
 
このように、ファーストクラスとエコノミークラスでは約30万円~200万円以上の価格差が生じる場合があることが分かります。
 

ファーストクラスで提供されるシャンパンの市場価値

ファーストクラスでは、世界的に評価の高い高級シャンパンが提供されていることがあります。大手航空会社2社で提供されているシャンパンの市場価格の目安と、シャンパングラス1杯(120ミリリットル)の価格を表2にまとめました。
 
表2

シャンパンの種類 市場価格の目安
(1本750ミリリットル)
1杯(120ミリリットル)
あたりの価格
a 約14万円(税込み) 約2万2000円
b 約4万7000円(税込み) 約7500円
c 約4万4000円(税込み) 約7000円

※筆者作成
 

何杯飲めばファーストクラスとエコノミークラスの価格差を埋められるのか?

では、実際に何杯のシャンパンを飲めば、ファーストクラスとエコノミークラスの価格差を埋められるのでしょうか。ここでは、ファーストクラスとエコノミークラスの価格差を150万円と仮定し、表3で試算しました。
 
表3

シャンパンの種類 1杯(120ミリリットル)
あたりの価格
必要な杯数
a 約2万2000円 150万円÷2万2000円=約69杯
b 約7500円 150万円÷7500円=約200杯
c 約7000円 150万円÷7000円=約215杯

※筆者作成
 
表2の中で最も高価なシャンパンを飲んだ場合でも、約69杯必要な計算です。フライト時間を10時間(往復20時間)とすると、単純計算で1時間あたり3~4杯のペースで飲まなければならず、現実的ではないでしょう。
 

「シャンパン代」だけでファーストクラスの価格差を埋めるのは難しい

シャンパンの価格を基準にしてファーストクラスとエコノミークラスとの価格差を埋めるのは、現実的に難しいことが分かりました。しかし、ファーストクラスの価値はシャンパンだけではありません。
 
ファーストクラスでは、広々とした快適なシート、専用のラウンジ、豪華な機内食、きめ細やかなサービスなど、エコノミークラスにはない多くの特典があります。そのため、長時間のフライトを快適に過ごしたい方にとって、ファーストクラスは魅力的な選択肢といえるでしょう。
 
また、マイルを活用すれば、通常よりもお得にファーストクラスを利用できる場合があります。シャンパンだけではなく、トータルの価値を考えてファーストクラスを楽しむのが賢い選択といえそうです。
 

ファーストクラスの価値はシャンパンだけではない

ファーストクラスでは快適なシートや豪華な機内食、高級シャンパンなどを楽しめますが、航空券の価格はエコノミークラスの数倍にも及びます。この価格差をシャンパンだけで埋めようとすると、今回のケースでは単純計算で最低でも70杯近く飲まなければならないため、現実的には難しいでしょう。
 
しかし、ファーストクラスの価値はシャンパンだけではありません。長時間のフライトでも快適に過ごせる空間やサービスが用意されているため、それらも踏まえて座席のグレードを選ぶとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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