「現金払い」より「キャッシュレス」がお得? 賢い「使い分け方」は?
そこで今回は、現金派とキャッシュレス派の割合を始め、賢く使い分ける方法についてご紹介します。
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目次
現金派とキャッシュレス派の割合は?
株式会社モデル百貨の調査によると、現金派とキャッシュレス派の割合は表1の通りです。
表1
| 年代 | 現金派 | キャッシュレス派 |
|---|---|---|
| 20代 | 41.5% | 58.5% |
| 30代 | 42.0% | 58.0% |
| 40代 | 39.0% | 61.0% |
| 50代 | 35.5% | 64.5% |
| 60代以上 | 36.5% | 63.5% |
| 全体平均 | 38.9% | 61.1% |
※株式会社モデル百貨「支払い方法の現金派とキャッシュレス派の現状についての調査(PR TIMES)」を基に筆者作成
調査の結果、世代を問わずキャッシュレス派の方が多い傾向にあるようです。キャッシュレス決済には、クレジットカードやQRコード決済などの支払い方法が含まれており、特に40代以降はクレジットカードの利用が多い結果となりました。
一方で、現金派は20~30代は4割以上いるようです。クレジットカードで支払う機会が少ない点から、現金派の割合が40代以降よりも高いと予想されます。
さらに、同調査によると、20代はクレジットカードよりもQRコード決済の利用者が多い結果になっており、QRコードを使用できない店舗などもある点から、現金で支払いをしている人もいると考えられます。
現金払いとキャッシュレス払い、それぞれのメリット・デメリット
現金払いとキャッシュレス払いには、それぞれメリット・デメリットが考えられます。表2は、支払い方法別にメリット・デメリットをまとめたものです。
表2
| 現金 | キャッシュレス | |
|---|---|---|
| メリット | ・手元にある金額を確認できるため、いくら使ったかが分かりやすい ・ほとんどの店舗で対応している ・不正利用される心配がない |
・支払いに手間がかからない ・ポイント還元がある ・支払い履歴が残るため管理がしやすい |
| デメリット | ・ポイントをためられない ・インターネット販売の支払いは手数料がかかる ・支払いに時間がかかりやすい ・ATMでの現金引き出しに手間や手数料がかかる |
・不正利用されるリスクがある ・金利や手数料が発生するケースがある ・年会費が発生する場合もある ・残高がないと使えない場合もある |
※筆者作成
現金は常に手元で管理できるため、不正利用などの心配がないと考えられます。一方で、現金の支払いはお金の受け渡しに時間がかかったり、ATMの利用時間によっては手数料が発生したりするため、少し手間に感じる部分があるでしょう。
また、キャッシュレスはポイント還元率が高い傾向があり、お得に感じる場合がある点はメリットといえるかもしれません。ただし、クレジットカードは年会費が発生したり、QRコード決済はチャージが必要だったりするケースもあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、賢く使い分けることが大切です。
現金とキャッシュレス払いを賢く使い分けるポイント
現金とキャッシュレスの支払いを賢く使い分けるポイントは以下の通りです。
・買い物ごとに現金で支払うかキャッシュレスで支払うか決めておく
単価の高い商品を購入する際はポイント還元のあるキャッシュレス、少額の決済やキャッシュレス決済で手数料がかかる場合は現金など
・自分のルールを作る
キャッシュレス払いは月初にチャージする分のみにし、残りは現金で決済する。普段はキャッシュレス決済を活用し、友人と外食に行くときは割り勘の支払い用に現金を持っていくなど
現金とキャッシュレスの支払いは、自身でルールを設けて上手に使い分けることが大切です。例えば、ポイントをためたいという理由で、キャッシュレス払いばかりした結果、気付いたら使い過ぎていた、というケースも考えられます。
自分にあった使い方を考え、現金とキャッシュレスで賢く支払いをしましょう。
現金とキャッシュレスはそれぞれにメリットがある
現金とキャッシュレスではそれぞれメリットがあり、中でもキャッシュレスはポイントがためやすい傾向があるため、お得になる可能性があります。しかし、ポイントをためるためにキャッシュレス決済ばかりしていると、気付いたら使い過ぎていたというケースも考えられます。
そのため、現金で支払う場面とキャッシュレスを使う買い物を区別するなど、自身でルールを設けて賢く利用するとよいでしょう。
出典
株式会社モデル百貨 支払い方法の現金派とキャッシュレス派の現状についての調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
