お釣りの「千円札」に違和感が! よく見ると“偽札”みたいだけど、そのまま使うと違法に!? どこに相談すべきかについても解説

配信日: 2025.05.20

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お釣りの「千円札」に違和感が! よく見ると“偽札”みたいだけど、そのまま使うと違法に!? どこに相談すべきかについても解説
日本では1万円札・5千円札・1000円札が主に使われている紙幣ですが、ときどきニュースで偽札が見つかったと報道されています。自分がお釣りでもらったお札が偽札ではないかと疑問を持った場合、不安を感じるのは当然でしょう。
 
もしも偽札だと考えている状態でそのまま使ってしまえば、法律違反に該当するかもしれません。
 
本記事では「偽札かも……」と思ったとき、どこに相談すればいいかを解説するとともに、偽造防止技術についても紹介します。
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偽札だと思ったときはどこに相談すればいい?

現金中心で生活しているとお釣りで1000円札や5000円札の紙幣をもらう機会も多いですが、もしかしたら違和感を覚えることがあるかもしれません。日本では偽札に関しては厳しく罰せられるため、「偽札を作る」「偽札と知りながらそれを使用する」などは違法行為です。
 
ほかにも、本物の日本銀行券の額面の書き換えや切って変造するのも法律で禁止されており、原則として日本銀行券に対して手を加えてはいけません。つまり偽札は、“存在するだけでもアウト”な存在といえます。
 
お釣りなどで不審な日本銀行券を見つけたときには自分だけで対処しようとせず、近くの警察や日本銀行まで知らせるようにしましょう。その後の対処についてはそれぞれの指示を受けて、適切な方法で処理してください。
 
仮に、「違和感のあるお札」を使うと思わぬ問題やトラブルに発展するリスクがあるため、違和感を覚えた段階で警察や日本銀行に知らせることが大切です。
 

日本銀行券には偽造防止技術が詰め込まれている

日本銀行券は偽札が作られないように偽造防止技術が詰め込まれており、さまざまな対策をすることで偽造を防いでいます。
 
2024年7月3日から発行されている新しい日本銀行券にも当然偽装防止技術は取り入れられていますが、具体的にどのような対策をしているか知っている人は少ないかもしれません。
 
具体的な偽造防止技術としては、以下の8つが挙げられます。
 
1. 深凹版印刷
インキを高く盛り上げる印刷技術で、触るとざらざらしている
 
2. 高精細すき入れ(すかし)
従来からの肖像のすかしと背景に高精細なすき入れがはいっている
 
3. すき入れバーパターン
縦棒状のすき入れ1万円札が3本・5千円札が2本・1000円札に1本はいっている
 
4. ホログラム
肖像が三次元に見えて回転するだけでなく、肖像以外の図柄も見る角度によって変化する
 
5. 潜像模様
日本銀行券を傾けると表面は額面数字、裏面はNIPPONの文字が浮かび上がる
 
6. パールインキ
日本銀行券を傾けると左右両端にピンクの光沢が見えます
 
7. マイクロ文字
コピー機では再現できないほど小さなNIPPONGINKOの文字が見えます
 
8. 特殊発光インキ
紫外線をあてると日本銀行総裁の印象や模様の一部が発行する
 
これらの偽造防止技術によって日本銀行券では偽札が造られるのを防いでおり、単純にコピー機で印刷しても「偽札」といえるほど完成度の高いものはできません。
 
見た目でわかるような偽造防止技術から、触ってわかる偽造防止技術・傾けてわかる偽造防止技術・道具でわかる偽造防止技術まで、幅広いのが特徴です。
 

まとめ

日本銀行券は偽造防止技術が優れているため偽札を造るのはほぼ不可能とも思えますが、なにかの間違いで自分の手元に怪しいお札が来るかもしれません。もしも違和感のあるお札が手元に来たときには、できるだけ早いタイミングで警察や日本銀行に相談してください。
 
日本では偽札を造ったり、偽札を使ったりするのは法律違反に該当するため、自分に悪意がなくてもお店で使ってしまうと大きな問題やトラブルにつながるリスクが高いです。自分の身を守るためにも適切に対処しましょう。
 

出典

日本銀行 銀行券の偽造防止
日本銀行 新しい日本銀行券の特徴
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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