車検に「9万円かかる」と聞いていたのに、当日の追加整備で「13万円」に! バッテリーやエンジン交換したほうがいいらしいけど、見積もりと違う“追加整備”って本当に必要なのでしょうか?
本記事では、見積もりと実際の車検でなぜ金額に違いが発生するのか、詳しい原因について解説します。また、車検の費用を抑えるポイントも一緒に取り上げるので、車検を控えている人は参考にしてください。
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車検の見積もりと実際の金額のズレ
車検の際にかかる費用は法定費用、車検基本料金、そして追加整備の3つに分けられます。このうち、特に車検の費用が変動する原因となっているのが追加整備です。
業者ごとに費用は異なりますが、追加整備の作業工賃の相場は以下のとおりです。
・ブレーキパッドの交換:約6600円~
・バッテリー交換: 約1650円~
・ラジエーター液交換:約2420円~
これらの追加整備が同時に発生してしまうと、見積もり以上に費用が大きくかさんでしまう場合があります。
では、なぜ追加整備が発生してしまうのでしょうか。追加整備が発生する原因について、以下で解説します。
修理しないと車検に通らないから
追加整備が発生する原因として、保安基準を満たしていないことが挙げられます。保安基準を満たしていない車は、車検で合格をもらえません。そのため、問題がある箇所の追加整備を行い、保安基準を満たす必要があります。
分解しないと分からない部分があるから
車の不具合は、分解して初めて分かるケースもあります。ドラムブレーキをはじめ、外からでは状態が分からない部品は少なくありません。そのため、車検時に実施する点検で初めて不具合が見つかり、追加整備の発生につながることがあります。
安全のためにしておいたほうがいいものがあるから
車検には合格するものの、将来的に不具合が発生するリスクがあるため、業者側から安全のための追加整備を提案されるケースもあります。ただし、中には故意に過剰整備を勧める業者もあるため、注意してください。
不安をあおるような説明しかしない、故障箇所を見せてくれない、見積もりが不明瞭な場合は、ほかの業者を探したほうがよいでしょう。
金額の変動を抑える方法
車検にかかる費用が変動するのは珍しくないといっても、金額が変動しすぎると、予算を立てるのが難しくなります。車検の概算をするにあたって、電話だけで済ませてしまう業者は少なくありません。金額の変動を抑えたい場合は、実際に業者に車を見てもらいましょう。
業者に車を持ち込むなどして、事前に細かい部分までチェックしてもらえば、最初から正確な見積もりをしてもらえるため、追加整備の発生による価格変動を防げます。
必要な追加整備は受けるべき
車検に通るため、そして安全のためにも、当然ですが必要な追加整備は受けるべきです。
ただし、業者によっては、交換する必要がないにも関わらず追加整備を勧めるケースもあります。そのため、詳細を確認したうえで、必要な追加整備は受ける、不必要なものは受けないようにしましょう。
普段からこまめに車のメンテナンスをしておけば事故の予防になりますし、早い段階で不備を発見できれば、高額な費用を払って修理する必要もありません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
