夏休みに「九州旅行」を検討しています。移動は車を予定していますが、関東より「ガソリン代」が高いと聞きました。実際どれくらいの金額なのでしょうか?
本記事では、関東と九州のガソリン価格の違いや、その理由、旅行中にかかるおおよそのガソリン代、そして少しでも出費を抑える方法まで、わかりやすく解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
九州のガソリン代はなぜ高い? 関東との違いを解説
経済産業省 資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によると、2025年5月14日時点のレギュラーガソリンの全国平均は183円/Lです。関東の平均は182.7円/Lで、九州の平均は186.8円/Lと九州の方がやや高めです。特に鹿児島県や長崎県では190円を超えています。
なぜこのような差が生まれるのでしょうか? 主な理由は以下の通りです。
・輸送コストの違い
製油所から距離が遠いほど、価格が高くなる傾向があります。関東には複数の製油所がある一方、九州は1カ所のみのため、輸送距離が長くなり物流コストが価格に上乗せされます。
・ガソリンスタンドの競争状況
都市部では競争が活発で価格が下がりやすい一方、九州の郊外や離島部ではガソリンスタンドが少なく、価格競争が起きにくい傾向があります。
・観光地特有の価格設定
九州には人気観光地が多く、観光シーズンになると一時的に価格が高く設定される地域もあります。
こうした要因が重なり、関東と比べて九州のガソリン価格は平均で4~5円程度、一部地域では10円以上高くなることがあるのです。
九州旅行でかかるガソリン代の目安をシミュレーション
それでは実際に、どの程度のガソリン代がかかるのでしょうか?以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
・車の燃費:15km/L(一般的な普通車)
・移動距離:500km(九州内の観光)
・ガソリン単価:187円/L(九州平均想定)
必要なガソリン量は「500km ÷ 15km/L = 33.33L」
ガソリン代は「33.33L × 187円 = 約6233円」
もちろん、燃費の良い車や移動距離が短ければもう少し安くなります。逆に、移動距離が長くなると1万円以上かかることもあるため、あらかじめ余裕を持って予算を組んでおくのが安心です。
ガソリン代を少しでも安くするコツとは?
旅行中の出費を抑えるため、ガソリン代もできるだけ節約したいもの。以下のような工夫を試してみましょう。
・セルフ式のガソリンスタンドを利用する
人件費がかからない分、価格が安い傾向があります。
・価格比較サイトを活用
「gogo.gs」などのサイトで最寄りのガソリン価格をチェックすると、1Lあたり5~10円安くなる場合もあります。
・高速道路のSA・PAでは給油しない
高速道路上のスタンドは割高なので、少し手間でも一般道のスタンドを使う方が節約になります。
これらを組み合わせたり、エコドライブを意識したりすることで、数百円から数千円の節約につながる可能性があります。
ガソリン代を把握して、快適なドライブ旅行を楽しもう
九州は広くて見どころが多く、車での旅行は自由度が高くて便利です。その一方で、ガソリン代の負担は無視できません。
関東よりもやや高めの価格設定ではありますが、理由を理解し、事前に予算を立てることで安心して計画が立てられます。また、節約の工夫を取り入れれば、思ったよりコストを抑えることも可能です。
気になるガソリン代を事前に把握して、余裕を持って旅の計画を立てましょう。九州の魅力を、自分のペースで満喫できるドライブ旅行にしてみてください。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 5月14日(水)結果詳細版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
