セルフレジで買い物→帰宅後に「商品の通し忘れ」に気付いた! わざとでなくても“万引き”になる? お店を出た後でも、事情を話せば大丈夫でしょうか?
わざとでなくても商品を持って帰ってしまうと、万引として判断されるのでしょうか。
本記事では、セルフレジで通し忘れに気づいたときの対処などについて解説します。
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セルフレジでの通し忘れは万引になる?
セルフレジでの通し忘れにすぐに気づいて対応している場合は、万引になる可能性は高くないでしょう。刑法第38条では、罪を犯す意思がない行為は罰しないとされているため、たまたま通し忘れた場合は万引が成立しないと考えられます。
ただし、ここで論点となるのは故意かどうかなので、故意にセルフレジを通さずに持って帰ることは当然ですが万引で、窃盗罪に該当します。
気づいていない状態で家に持って帰っても、その時点では犯罪は成立していませんが、そのまま自宅で使用すると万引とは違った罪の対象です。購入していない状態では所有権が店舗側にあるため、占有離脱物横領罪に該当します。
セルフレジでの通し忘れに気づいたときの対処法
セルフレジでの通し忘れに気づいたときには、すぐにお店に連絡をすることが大切です。具体的にどのような対応になるかはお店によって違いますが、すぐに代金を支払いに行けば大きな問題にはならない場合がほとんどでしょう。
また、連絡しておけば占有離脱物横領罪にも該当しない可能性が高いため、焦らずにお店にどうすればいいか指示を仰ぐことが大切です。通し忘れただけだからといって放置することはリスクがあるので、できるだけ早く連絡をするようにしましょう。
お店側からしても、店舗在庫と売上金が合わないと問題やトラブルにつながります。しっかりと連絡して、当日または後日に代金を支払う旨を伝えておけば、後から警察に相談されるなどのリスクが抑えられるでしょう。
繰り返し通し忘れをしていると?
セルフレジでの通し忘れは、1回だけでは万引と判断される可能性は低いですが、繰り返し通し忘れをしていると捕まる可能性があります。たとえわざとではなくても、繰り返していると故意であると判断されるかもしれません。
セルフレジは、顧客が自身でバーコードのスキャンをし、自身で支払いをするので、万引などが発生しやすい性質があります。
店側も、監視カメラの導入やスタッフの配置、レイアウトの工夫などの対策をして、明らかに挙動がおかしい人や繰り返してミスをしている人を把握しているケースは増えています。
まとめ
セルフレジを導入している店舗はどんどん増えています。場合によっては商品の通し忘れをするリスクは、ゼロではありません。そうなったときには店へすぐに連絡をして、代金を支払う旨を伝えれば、基本的には万引と判断される可能性は低いです。
ただし、繰り返して通し忘れをしていると警察沙汰になることも考えられるため、ちゃんとセルフレジに通っているか確認しながら買い物を進めましょう。
出典
e-Gov法令検索 刑法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
