実家を掃除していたら「500円札」や「聖徳太子の1000円札」がたくさん出てきた! 銀行での「交換と買い取り」はどちらがお得?

配信日: 2025.05.25 更新日: 2025.09.26
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実家を掃除していたら「500円札」や「聖徳太子の1000円札」がたくさん出てきた! 銀行での「交換と買い取り」はどちらがお得?
実家の押し入れを掃除した際などに、昔のお金が出てくると「お金として使えるのか」「価値はあるのか」と疑問を持つこともあるでしょう。
 
現在使われていない「旧紙幣」であれば、銀行で使用可能なお金と交換してもらえます。また、旧紙幣よりも古い「古紙幣」の場合、プレミアが付き高値で買い取ってもらえるケースもあります。
 
本記事では、旧紙幣の銀行での交換方法や手数料、銀行交換と買い取りはどちらがお得かといった点を解説します。
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「旧紙幣」と「古紙幣」の違いは何か?

紙幣には、現在流通している紙幣以外に「旧紙幣」と「古紙幣」が存在し、それぞれの特徴は表1の通りです。
 
表1

特徴 銀行での交換
旧紙幣 発行停止後も日本銀行が有効と認めている紙幣
(500円札や聖徳太子の1000円札など)
・日本銀行の本店や支店、一部民間銀行で交換可能で、
基本的に額面通りの紙幣と交換される
・一部プレミア価値が付く場合がある
古紙幣 旧紙幣より前に発行されたもの
(明治通宝、旧国立銀行券、新国立銀行券など)
・銀行での交換は不可能(法的に通貨としての効力を失っているため)
・プレミア価値が付くケースが多い

※筆者作成
 
なお、通貨として利用できるかどうかは、日本銀行や財務省のホームページで確認できます。
 

旧紙幣を銀行で交換するには?

本章では、旧紙幣の交換手続きの流れや手数料の有無について解説します。
 

交換に必要なものや手続き方法

旧紙幣を交換する際は、日本銀行など旧紙幣の交換をおこなっている銀行へ赴きます。
 
窓口に備え付けの「引換依頼書」に必要事項を記入し、交換を希望する旧紙幣と一緒に引換窓口へ提出してください。
 
交換手続きは、ある程度の時間を要するため、事前の予約が推奨されます。予約なしで窓口にいっても対応してもらえない可能性があるため、注意しておきましょう。
 

旧紙幣の交換時にかかる手数料の有無

旧紙幣の交換時にかかる手数料は、どの銀行で手続きするかによって異なります。まず、日本銀行で交換する場合、手数料はかかりません。
 
民間銀行では、旧紙幣の取り扱いに手数料を新設する動きがあり、三菱UFJ銀行であれば2025年4月28日から「100枚まで770円、以降100枚ごとに770円加算(税込み)」、みずほ銀行では2025年7月1日より「100枚まで990円、以降100枚ごとに990円加算(税込み)」と公表されています。
 

古いお金は古銭業者へ査定を依頼しよう

古紙幣は銀行での両替こそできないものの、額面以上の価値が付くことも珍しくありません。旧紙幣であっても、紙幣番号がゾロ目・階段といったものやエラー紙幣など、希少性の高い紙幣ほど買い取り価格アップが期待できます。そのため、まずは古いお金を買い取ってくれる古銭業者に査定を依頼してみましょう。
 
買い取り価格は、時期、トレンド、業者、紙幣の状態などで異なります。より高い値段での現金化を目指すには、買い取り実績が豊富な業者を複数社ピックアップし、査定額を比較することが大切です。
 
紙幣は、時間がたつほど品質が劣化し価値が下がる傾向があるため、保存状態に注意しながら早めに売りに出すことを検討してみてください。
 

古いお金の価値を確認したうえで銀行交換か買い取りかを選択しよう

銀行での交換は、どんなに価値のある紙幣でも額面通りとなるため「少しでも多くの現金にしたい」という人は、まずは古銭業者へ査定を依頼してみましょう。
 
査定額を確認後、額面より高値で売れるなら買い取りを、額面以下となるなら現在でも使用できる紙幣に交換するとよいでしょう。古いお金の価値を確認したうえで、交換か買い取りかを選択することをおすすめします。
 

出典

株式会社三菱UFJ銀行 旧券・旧貨・記念貨取扱手数料新設のお知らせ
株式会社みずほ銀行 旧券・旧貨・記念貨取扱手数料の新設について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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