5人家族のわが家は、ドラッグストアを利用してなんとか「食費」を節約しています。どうしてドラッグストアの食品は安く販売できるのでしょうか?
スーパーの特売にも引けを取らない価格で食品を販売しているドラッグストアですが、実はこの安さにはしっかりとした理由があります。この記事では、ドラッグストアの安値のカラクリを解き明かします。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
「えっ、スーパーより安い!?」ドラッグストアで驚いた食品の価格
5人家族の家計にとって、毎月の食費は大きな負担です。特に子どもが育ち盛りともなると、麺類やお菓子の消費も早く、何気ない買い物が重なるとすぐに予算オーバーになってしまうでしょう。
そんな中で救世主となるのが、ドラッグストアです。特売日にはカップ麺などがスーパーよりも割引価格で並び、冷凍食品や飲料も安い価格で手に入ります。どうしてドラッグストアはこんなにも食品を安く販売できるのでしょうか? それは、販売戦略に秘密があります。
ドラッグストアは食品で大きな利益を上げるのではなく、「ついで買い」を誘導するために安価な食品を提供しています。来店客を引きつけ、医薬品や化粧品といった利益率の高い商品の購入へつなげるのが狙いです。
ドラッグストアの安さの裏側には「赤字覚悟」の戦略がある
ドラッグストアでは、食品や飲料は店舗に足を運んでもらうための「集客商品」として扱われており、場合によっては赤字覚悟で価格を設定しているようです。
このような戦略を可能にしているのは、ラテラルシンキングと呼ばれる柔軟な発想法です。「利益率の高い商品に顧客を誘導して、全体として収益を確保する」という考え方は、試食品を無料で提供するマーケティング手法に通じます。
つまり、「安売りは損」という従来の常識にとらわれず、あえて利益を度外視することで、最終的な売上増を図るアプローチなのです。
数字で見る! 全国の小売業の販売動向とドラッグストアの存在感
食費を抑えるには、日々の買い物の選択肢を見直すことが重要です。経済産業省が発表した「商業動態統計速報(2025年3月分)」によると、小売業全体の販売額は前年比で3.1%増加し、中でもスーパーの販売額は前年同月比で5.3%増加しました。
この数字は、物価上昇の影響を受けている消費者の動向を示していますが、一方でスーパーだけでなく、より価格競争力のある業態への移行も進んでいると見られます。
ドラッグストアのような業態は、食料品においても魅力的な価格を打ち出しながら、利益は医薬品や日用品で確保しており、消費者にとって「安さ」と「利便性」のバランスが魅力的に映っているのです。
まとめ
ドラッグストアを上手に使い分けることで、食費の節約につながります。たとえば、特売日にカップ麺や冷凍食品、飲料をまとめて購入すれば、日々の食事にかかるコストを大きく抑えられるでしょう。
さらに、ポイント還元制度を活用すれば、実質的な価格をさらに下げることも可能です。物価高が続く今、食費を抑える手段としてドラッグストアの活用は有効です。安さが売りのスーパーと併用して、家計の負担を軽減していきましょう。
出典
経済産業省大臣官房調査統計グループ 商業動態統計速報 2025年3月分(1、4ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
