ネット銀行の「取引明細」を定期的に郵送してもらっています。心配だから紙でほしいのですが、やっぱりお金がかかりすぎていますよね?
この記事ではネット銀行の取引明細を紙で発行してもらう際の手数料や紙以外で取引明細を照会することについて解説します。
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取引明細を確認する手数料の比較
ネット銀行の取引明細を確認するために紙の明細を郵送してもらう方法がありますが、多くの銀行が有料のサービスとして提供しているようです。取引明細書の発行手数料が積み重なるといくらぐらいになるのか、ネット上で明細を確認する場合と比較しながら見ていきましょう。
郵送で取引明細を発行する場合
ネット銀行で取引明細の郵送サービスを使う場合、発行手数料が以下のようになります。銀行ごとに金額や条件が異なるので、利用する銀行の詳細を確認する必要があります。
・Aネット銀行
定期発行 330円/月(税込み)※取引がない月も発行されるため手数料がかかる
1年間にかかる手数料 330円×12ヶ月=3960円
・Bネット銀行
定期発行 880円/月(税込み)※取引がない月も発行されるため手数料がかかる
1年間にかかる手数料 880円×12ヶ月=1万560円
・Cネット銀行
定期発行 440円/通(税込み)※1通ごとに手数料がかかる
毎月1通の発行があった場合の1年間にかかる手数料 440円×12枚=5280円
毎月決まった金額であれば、取引が多く明細書の枚数が増えても金額は変わりませんが、1通ごとに手数料がかかる場合は、取引明細書の枚数が増えるとともに金額も増えてしまいます。また、取引がない月でも発行手数料がかかることも留意する点です。
ネット上で取引明細を確認する場合
ネット銀行であればスマートフォンやPCを使って画面上で取引明細を確認できます。オンライン上で取引明細を閲覧する場合は手数料の発生はありません。
ただし、画面上に表示できる取引履歴の期間が決まっている銀行があることに注意が必要です。表示されない期間の取引明細が必要であれば、発行申請して郵送してもらえます。ただし、この場合は、発行枚数や期間に応じて発行手数料が必要です。
・Aネット銀行
オンラインで照会できる取引履歴 5年以内
照会期間が5年に収まらない場合 郵送発行330円/1通
・Bネット銀行
オンラインで照会できる期間 7年前の1月1日以降の取引履歴
表示できない期間の取引明細書の発行手数料 880円(税込み)
・Cネット銀行
口座開設から全ての取引を見られる
照会日から数年間の取引明細をネット上で確認できるため、必要に応じて紙に印刷することも可能です。こまめに取引明細をダウンロードしておくことで、発行手数料の節約につながります。
取引明細を紙で確認するかネット上で確認するか決めるポイント
取引明細の手数料を節約するのであれば、インターネット上で確認するほうがおすすめですが、紙で持っておきたい人もいるでしょう。以下3点について紙の取引明細とネット上で取引明細を見ることの特徴を解説します。
取引明細の管理
紙の取引明細は中身が簡単に見られるため、紛失や盗難などで情報が漏れないように対策する必要があります。ネット上で明細を確認する場合は、データがオンラインに保管されているので中身は見えにくいですが、IDやパスワードを管理しなければなりません。
取引明細取得にかかる手間
紙の取引明細は発行申請してから手元に届くまで1週間から10日ほど時間がかかります。一方、ネットで照会する場合は、ネット環境と必要なデバイスさえあれば、24時間いつでも即座に取引明細を確認できる点がメリットです。
取引明細の閲覧性
紙の取引明細は閲覧性が高く内容を簡単に把握できます。さらに、過去の取引明細を保管しておけば見返すことも容易です。ネット上の取引明細は、照会できる期間を過ぎると過去のデータをすぐに見返せなくなります。必要な取引明細は忘れずにデータをダウンロードしておきましょう。
手数料と利便性を考えて取引明細の取得方法を選ぼう
ネット銀行における取引明細の発行手数料やインターネット上で取引明細を確認する場合などについて解説しました。紙で管理する場合もネット上で管理する場合もそれぞれに特徴があります。使い勝手や手数料を考慮して選ぶことをおすすめします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
