物価高の今、友人の結婚式に「ご祝儀3万円」はNG? 少し増やして「4万円」にすべきか悩みますが、縁起が悪いから避けるべきでしょうか?“ゲスト1人あたりの費用”もあわせて確認
しかし、現在は物価高が続いているため、新郎新婦の負担を考えるとご祝儀は「3万円」では足りず、少し増やして「4万円」にすべきではと考える人もいるかもしれません。ただ、「ご祝儀の4万円は縁起が悪いからNG」という話を耳にしたことがある人もいるでしょう。
本記事では、物価高の昨今におけるご祝儀事情について解説します。
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ご祝儀の「3万円」は今も相場
結婚情報誌ゼクシィの調査によると、友人の結婚式に包むご祝儀の相場は3万円が一般的とされています。
この情報は2024年調査によるものですので、基本的には友人の結婚式に招かれた場合、現在も3万円で問題ないといえるでしょう。
物価高の今は新郎新婦が「赤字」になることも
ご祝儀は3万円で問題ありませんが、昨今の物価高の影響は確実に新郎新婦の出費に影響を及ぼしていると考えられます。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、ゲスト1人あたりにかかる主な費用の平均は次のとおりです。
●料理:1万6900円
●ドリンク:4500円
●引出物:6300円
これらを合計すると、2万7000円ほどになります。この調査は2024年5月のものですが、昨今は物価高が進んでいます。
総務省によると、2020年の物価を100とした場合の消費者物価指数は2024年5月が108.1、2025年3月が111.1です。
つまり、2024年から2025年にかけて約3%価格が上昇しています。先ほどの2万7000円に3%を加算すると2万7810円となりますので、ご祝儀が3万円ではかなりぎりぎり、飲食代以外の費用や料理の内容などによっては、3万円のご祝儀では赤字になってしまう可能性も十分あるでしょう。
とはいえ「4万円」は避けたほうが無難
「それなら、気持ちを込めて少しだけ多く4万円を包もうかな」と考える人もいるかもしれませんが、ここで注意すべきなのが「4」という数字の扱いです。
日本では「4」が「し(死)」を連想させるとして、縁起の悪い数字とされています。また割り切れる数字は別れるを連想させるため、結婚というおめでたい席において、わざわざその数字を選ぶのは無粋とされ、避けるのがマナーです。
つまり、基本的にはご祝儀は3万円で十分ですし、どうしても新郎新婦の負担が気になるなら、奮発して5万円を包むことを検討しましょう。
プレゼントや別の形での祝福もあり
「物価が上がっているし、3万円じゃちょっと申し訳ないかな」と不安に思う人は、ちょっとしたプレゼントを添えるのもおすすめです。
例えば、式の前にお祝いのメッセージカードやちょっとしたギフトを贈ったり、式後に新郎新婦を食事に招待したりと、現金以外のかたちで気持ちを表現することも立派な祝福の1つです。
まとめ
物価高の現在、ご祝儀の金額について悩むのは当然です。しかし、友人の結婚式なら「3万円」で常識的な範囲内ですし、新郎新婦もそれを前提として準備しています。
とはいえ、お祝いの席に参加する以上は「少しでも負担を減らしてあげたい」という思いやりも大切です。その気持ちは、ご祝儀でなくとも、ちょっとしたギフトや心のこもった言葉で十分伝わります。
無理のない範囲で、自分らしいお祝いをしてあげましょう。
出典
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏
総務省 2020年基準消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)3月分及び2024年度(令和6年度)平均
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
