「1億円=豪邸」は過去の話!? 東京23区では“普通の戸建て”しか建てられないけど、地方では「庭付きの広い家」を購入可能? 物件価格を比較
本記事では、東京23区と地方都市における新築戸建ての価格を比較し、1億円で購入できる物件がどれほど変化しているのかを探ります。
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目次
東京23区の新築戸建て価格、1億円では「普通の家」?
東京23区内で新築の戸建て住宅を購入する場合、1億円はもはや「豪邸」の価格ではありません。
図表1は、不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」の23区内の新築・分譲戸建ての相場表(2025年5月24日時点)です。物件の取り扱いがなく価格相場情報のない千代田区・中央区・港区・渋谷区などを除いても、目黒区や新宿区などの都心部では、土地の価格が高騰しており、最低価格でも1億円近くになるケースがあります。
このような価格帯では、1億円で購入できるのは、特別な設備や広大な敷地を持つ「豪邸」ではなく、一般的な仕様の住宅となります。都心部での住宅購入を検討する際には、予算と希望する立地・間取りとのバランスを慎重に考慮する必要があります。
図表1
LIFULL HOME’S 東京都東京23区の新築・分譲一戸建て価格相場情報
地方都市では1億円あれば豪邸が買える?
一方、地方都市では1億円の予算で購入できる住宅の内容が大きく異なります。
例えば、愛知県名古屋市や福岡県福岡市などの地方都市では、同じ1億円で広々とした敷地と充実した設備を備えた高級住宅を購入することが可能です。具体的には、庭付きやバルコニー付きの一戸建て、さらには最新のスマートホーム機能を備えた住宅など、東京23区内では考えられないような物件が手に入ります。
このような価格差は、土地の供給量や需要、地域の経済状況など複数の要因によって生じています。住宅購入を検討する際には都市部と地方の価格差を理解し、自身のライフスタイルや将来設計に合った選択をすることが重要です。
都内で比較的手頃な新築戸建てが建てられるエリアは?
東京23区内でも、比較的手頃な価格の新築戸建てを購入できるエリアがあります。例えば、足立区や葛飾区、江戸川区などの東部エリアでは、土地の価格が都心部に比べて抑えられており、同じ予算でも広めの敷地や間取りを確保することが可能です。
これらのエリアでは交通の便も改善されつつあり、都心へのアクセスも良好です。また、地域によっては新たな開発プロジェクトや再開発が進行中であり、将来的な資産価値の上昇も期待されています。予算を抑えつつ都内での住宅購入を検討する場合、これらのエリアを選択肢に入れることは賢明な判断と言えるでしょう。
住宅購入する際は、何を重視するかを明確にすることが大切
1億円という予算で住宅を購入する際、都市部では「普通の家」、地方では「豪邸」と、その価値は大きく異なります。重要なのは、価格だけでなく、自身のライフスタイルや将来の計画、通勤・通学の利便性など、さまざまな要素を総合的に考慮することです。
また住宅購入は大きな投資であり、予算に加えて将来的な資産価値や売却時の市場動向も視野に入れたいところです。情報を収集し、専門家の意見も参考にしながら決めることが、人生で一番高い買い物といわれるマイホーム購入を満足のいく結果にさせるポイントでしょう。
出典
LIFULL HOME’S 東京都東京23区の新築・分譲一戸建て価格相場情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

