繰り越した「通帳」は可燃ごみとして処分していい?処分せず保管すべき?

配信日: 2025.06.08 更新日: 2025.09.26
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繰り越した「通帳」は可燃ごみとして処分していい?処分せず保管すべき?
銀行口座を長く利用していると、繰り越した通帳が増えていきます。使い終わった通帳は保管しておくべきか、それとも処分しても問題ないのか迷う方もいるでしょう。
 
そこで本記事では、繰り越した通帳は処分した方がいいか、処分する場合はどのような方法がいいかについてご紹介します。また、通帳を繰り越す際の注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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繰り越した通帳の保管期間や処分方法

まずは、繰り越した通帳を保管する期間や、処分する際の方法について解説します。
 

通帳を処分するタイミング

金融機関の通帳を保管する期間は決められていないため、基本的にはいつ処分しても問題ないといわれています。
 
ただし、近いうちにローンを組む予定の人や、個人事業主・フリーランスの人は通帳を処分しない方がいいケースもあります。
 
ローン審査では、直近数ヶ月分の通帳の記帳内容を提出するよう求められることがあります。収入の状況を確認されるケースもあるため、通帳はきちんと保管しておきましょう。
 
事業用の通帳は、7年以上保管する義務があります。これは、確定申告の際に必要な「領収書や帳簿」と同じく、通帳も申告書類の一部とみなされるためです。
 
さらに、所得税の還付請求は最大5年間可能とされており、こうした手続きにも備えて、最低7年間の保管が推奨されます。
 

通帳の処分方法

通帳の処分方法は「可燃ごみに出す」のが一般的です。
 
通帳を自分で処分する際は、個人情報の流出に注意しましょう。何も対策せずに捨てたり、簡単に復元できる状態で捨ててしまったりすると、個人情報を悪用される危険性があります。
 
安全に処分するには、以下の3つのポイントをおさえましょう。
 

・情報を油性マジックなどで塗りつぶす
(氏名・口座番号・押印されていれば印鑑・磁気テープの部分)
・シュレッダーやはさみを使って、できるだけ細かくカットする
・見えないように新聞紙や不透明な袋で包み、ほかのごみと一緒に出す

 
さらに、切った紙片をほかの紙ごみと交ぜて処分したり、ごみ収集の直前に出したりすると、復元されにくくなり、より安心できるでしょう。
 
なお、銀行で処分してくれるケースもあるかもしれませんので、自分で処分することに不安がある場合は一度確認してみるのもいいでしょう。
 

通帳を繰り越す際、手数料のかかるケースがある

通帳を繰り越す場合、発行手数料のかかるケースがあります。金融機関により、手数料の額に差はありますが、おおよそ330円~1100円と幅広く設定されているようです。
 
「使い終わった通帳を処分すべきかどうか」と悩む一方で、繰り越しのたびに手数料を支払うのは負担に感じる方もいるでしょう。そういった場合には、Web通帳(通帳レス口座)への切り替えを検討するのも一つの方法です。
 
Web通帳であれば紙の通帳が発行されないため、保管や処分の手間が省ける上、手数料がかからないケースも多く、よりスマートに口座管理ができます。
 
また、記帳する作業も不要で、いつでもどこでも残高や取引明細が確認できる点も魅力の一つでしょう。
 

繰り越した通帳は、申告などに使わなければ保管の必要はない。処分の際は個人情報に注意

繰り越した通帳は、基本的にいつ処分しても問題はありません。ただし、近いうちにローンを組む予定の方や確定申告をする方には保管が推奨される期間があるため、今後の予定と照らし合わせて処分するかしないかを決めましょう。
 
また、処分する際は個人情報の流出に注意を払い、油性マジックで塗りつぶしたり、細かく切り刻んだりする工夫が必要です。
 
なお、通帳を繰り越す際「発行手数料」として、330円~1100円程度の料金がかかる可能性があります。紙での保管にこだわりがなければ、Web通帳の利用を検討してもいいかもしれません。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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