駐車場の精算機の前で財布を出そうとしたとき、「駐車券がない!」と気づいて焦りました…。紛失時は「最大料金」を支払うルールになっているのでしょうか?
果たしてこれは本当に正しい金額なのでしょうか?この記事では、駐車券をなくしてしまったときに知っておきたい対処法と、損をしないための具体的な対応について分かりやすく解説します。
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目次
駐車券を紛失するとどうなる? よくある対応とは
駐車券をなくしてしまうと、駐車場の精算機は入庫時間を判別できません。そのため、あらかじめ設定された「紛失料金」が請求されることが一般的です。
この料金は、1日最大料金よりも高額に設定されている場合が多いです。多くの精算機には「駐車券紛失」ボタンがあり、それを押すとあらかじめ設定された「紛失料金」が表示されます。
この紛失料金は、「最大料金」と同じ金額である場合もありますが、場合によっては「それ以上」の料金が設定されていることもあります。特に都市部では5000円~1万円を超える金額になるケースも。
精算機の「紛失ボタン」は機械的な対応ですが、コールセンターやインターホンで相談することで、正規の駐車料金や1日最大料金で済む場合もあります。管理会社によっては入庫時間が記録されていることもあり、実際の利用時間分の請求が可能な場合もあります。
最大料金より高くなることも? 本当に払うべき金額
駐車券紛失時に支払う金額は「最大料金で済む」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。運営会社によっては、紛失時用に特別な料金(=罰則的な金額)を設定していることも。
たとえば、通常の最大料金が1500円でも、紛失時の請求額は3000円〜1万円というようなケースも。この背景には、「悪意ある無銭駐車」を防ぐ目的があるため、機械は厳しめの対応をするよう設計されています。
高額請求を避けるには? 紛失時の正しい対処法
ここで重要なのは、「自己判断で紛失ボタンを押す前にやるべきことがある」という点です。
1. 管理会社に連絡する
看板や精算機に記載された連絡先に電話して、事情を説明しましょう。入庫時間のログや防犯カメラで確認できれば、実際の駐車時間に応じた料金での対応が可能な場合があります。
2. 利用証明になるものを探す
以下のようなもので、入庫時間を証明できるとスムーズです。ただし、管理会社によっては必ずしも認められない場合もあるのでご注意ください。
・ドライブレコーダーの映像
・商業施設のレシート
・駐車券の写真(事前に撮っておくと◎)
3. インターホンで係員に相談
無人式でも「通話ボタン」で係員と話せる場合があります。対応可能時間内なら柔軟に処理してもらえるケースも。
駐車券が見つかった後の返金手続きとは
「高額な紛失料金を払った後に、駐車券が出てきた!」そんなとき、実は返金を受けられる可能性があります。日本パーキングビジネス協会でも、返金対応を推奨しており、以下の手順で手続きができます。
1.支払時のレシートと見つかった駐車券を保管
2.駐車場の運営会社に連絡
3.返金申請書の提出(会社により異なる)
4.指定口座へ振り込みなどで返金
ただし、返金の有無や期限、手続き方法は運営会社によって異なります。公式サイトでの確認が確実です。
慌てずに対応すれば、損しない選択ができる
駐車券を紛失してしまうと、高額な料金が表示されて驚くこともありますが、すぐに払ってしまう前に「確認する」ことが大切です。
管理会社に連絡したり、証拠を提示したりすることで、正規の料金で済む場合もあります。また、再発防止として以下のことをおすすめします。
・駐車券はダッシュボードなど決まった場所に置く
・スマホで写真を撮っておく
・駐車券不要のキャッシュレス対応パーキングを使う
万が一の時でも、冷静に対応すれば不必要な出費を避けられます。焦らず、正しい対処を心がけましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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