「7月」に「引っ越し」をする予定のフリーターです。「ほかの時期に比べて費用が1万以上安くなる場合がある」と聞いたのですが、本当でしょうか?
引っ越しは繁忙期と閑散期によって需要が大きく変わるため、時期によって費用に差が出ることがあります。適切な時期を選ばないと、思わぬコストがかかる可能性もあるため、費用の仕組みをしっかりと把握しておくことが大切です。
今回は、引っ越し費用の時期による違いや、費用をおさえるためのポイントについて解説します。
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引っ越し費用は時期によって変動する
結論からいうと、7月に引っ越しをする場合、費用をおさえられる可能性があります。これは、引っ越し費用が時期によって変動するためです。
引っ越しは、毎年3月から4月に集中する傾向がみられます。この時期は新生活のスタートや転勤シーズンと重なるため、依頼が殺到し、業者のトラックや作業員が不足しがちになります。その結果、費用が高騰する傾向にあるのです。
例えば、2025年春には、3月末の引っ越しで100万円を超える見積もりが出た例もあるようです。こうした繁忙期を避けることで、引っ越し費用をおさえたり、予約を取りやすくしたりすることが可能になります。時期によりますが、1万円以上の節約効果もあると言えるでしょう。
引っ越し費用のしくみ
引っ越し費用は「基準運賃」「料金」「実費」「附帯サービス料」の4つで構成されています。
「基準運賃」は、荷物を運ぶ距離や時間に応じて決まり、100キロメートル未満の場合は時間制、100キロメートル以上の場合は距離制が適用されます。
「料金」には休日や深夜・早朝の割増料金が含まれ、場合によっては車両留置料が加算されることもあるようです。
「実費」では作業員の人件費や梱包(こんぽう)資材費、有料道路の通行料金などが請求されます。
さらに、エアコンの取り付けやピアノの輸送、家具の防虫・消毒など、申込者の要望により行う業務は「附帯サービス料」として請求されます。
これらの費用の詳細は見積もりの際に説明されるようなので、不明点があれば必ず確認し、納得したうえで契約することが大切です。
引っ越し費用をおさえる3つのポイント
引っ越し費用をおさえるためのポイントは、おもに以下の3つです。
●複数の会社から見積もりを取る
●早めに契約する
●梱包(こんぽう)資材を自分で準備する
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
1・複数の会社から見積もりを取る
引っ越し費用をおさえたい場合は、複数の会社から見積もりを取るとよいでしょう。引っ越し費用は業者によって異なり、サービス内容や料金体系にも違いがあります。
相見積もりをすることで、複数の業者の料金やサービスを比較し、自分により適したプランを選びやすくなります。
見積もりを取る際は、最低でも3社以上の業者に見積もりを依頼し、それぞれの料金だけでなくサービス内容も確認しましょう。一括見積もりサービスを利用すれば、複数の業者から効率的に見積もり依頼ができるため、手間を軽減しつつ選択肢を広げることが可能です。
2・早めに契約する
早めに引っ越し業者と契約することで、引っ越し費用をおさえられる可能性があります。早期契約により、業者側がスケジュールを柔軟に調整できるためです。
また、業者によっては「早割」の特典が用意されていることもあり、通常よりもお得な料金で契約できるケースもあります。費用をおさえるためにも、引っ越しの日取りが決まり次第、できるだけ早めに契約することが大切です。
3. 梱包(こんぽう)資材を自分で準備する
引っ越し費用をおさえる方法の1つに、梱包(こんぽう)資材を自分で用意することが挙げられます。引っ越し業者が提供する梱包(こんぽう)資材は便利ですが、追加で購入が必要になると、費用が割高になる場合があるようです。
一方、自分で資材を調達すれば、無料または安価で入手できる可能性があります。例えば、スーパーマーケットや家電量販店などで不要なダンボールをもらったり、ネット通販や専門店でまとめ買いをしたりすることで、梱包(こんぽう)資材にかかる費用をおさえられることもあるでしょう。
7月は繁忙期に比べて引っ越し費用をおさえられる可能性がある
7月は、引っ越しの繁忙期である3月や4月と比べて需要が落ち着く傾向にあるため、費用が安くなる可能性があります。
さらに、相見積もりを活用したり、早めに契約したり、梱包(こんぽう)資材を自分で準備するなどの工夫をすることで、さらにコストをおさえられる場合があります。無理なくできる対策をとって、引っ越し費用をかしこくおさえましょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
