従妹の結婚式に夫婦+子2人で参列します。4人分のご祝儀が「5万円」では少ないでしょうか?
この記事では、最新の調査結果を参考にしながら、夫婦で、そして子ども連れで結婚式に出席する際のご祝儀の相場について具体的な金額を交えて解説します。
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結婚式のご祝儀の基本相場
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の「第6回婚礼に関するアンケート調査報告書(令和5年度実施)」によると、結婚式のご祝儀の金額は、新郎新婦との関係性および年代によって変動がみられます。
まず、新郎新婦との関係性別でみた平均額では、「兄弟/姉妹」が6万52円、「叔父/叔母」が8万1629円、「従兄弟/従姉妹」が3万4635円、それ以外の親戚が「11万7568円」という結果でした。
親族以外では、「職場の上司」が3万7505円、「職場の同僚」が3万1696円、「職場の部下」が3万4921円となっており、「取引先」が2万8611円、「友人」が3万960円となっています。
次に、年代別にみていきます。親戚関係では、例えば「従兄弟/従姉妹」の平均額は以下の通りです。
・20代:2万6081円
・30代:3万4405円
・40代:4万714円
・50代:4万1000円
・60代:7万5000円
・70代以上:5万2500円
上記のように、年齢が上がるにつれてご祝儀の金額も高くなる傾向がみられます。
同様に職場関係、友人においても、最多回答額は年代に関わらず3万円が最多となっていますが、平均額については年代が上がるほど高くなる傾向がみられました。
なお、ご祝儀の全体の平均額は5万6299円で、最多回答額は3万円となっていました。
夫婦で参列する場合のご祝儀相場
夫婦で結婚式に出席する場合のご祝儀は、1人分の2倍程度が目安です。偶数額は「別れ」を連想させるとされ避けるのが望ましく、5万円、7万円などの奇数額を包むのが一般的です。
例えば、友人の結婚式に夫婦で出席する場合、5万円を包むケースが多く、関係性が深い場合や年齢によっては7万円を包むこともあります。今回の従妹の結婚式では、前述の調査結果より、1人分の平均額が約3万5000円のため、夫婦で7万円が目安のひとつとなるでしょう。
もし1人分を3万円と考えるなら5万円も選択肢ですが、親族であることを考慮すると、5万円から7万円の範囲で検討するのが適切といえそうです。
子ども連れの場合のご祝儀はどうする?
子ども連れで結婚式に出席する際のご祝儀は、子どもの食事の有無や年齢がポイントです。一般的に、子ども用の食事が用意されるなら、子ども1人につき5000円から1万円程度をご祝儀に加算するのが目安とされています。
乳幼児で特に食事や席が不要な場合は、必ずしも増額しなくてもよいという考え方もありますが、会場への配慮として数千円程度上乗せしたり、プレゼントを贈ったりする方もいるでしょう。
今回の「従妹の結婚式に夫婦と子ども2人で5万円」というケースでは、まず夫婦分の5万円は親族として一般的な範囲といえます。しかし、子どもが仮に小学生程度であれば、2人分の食事代を考慮すると1万円から2万円ほどの上乗せが考えられ、合計で6万円から7万円が目安でしょう。
そのため、5万円ではやや少ない印象を受ける可能性があります。可能であれば7万円を包むか、5万円のご祝儀に加えて1万円から2万円相当の結婚祝いの品物を別途贈ることを検討してもよいかもしれません。
大切なのはお祝いの気持ち|包む際は相場も参考に
ご祝儀の金額は、新郎新婦との関係性や地域の慣習、そして子どもがいる場合は子どもの年齢や食事の有無などを総合的に考慮して決めることが大切です。
今回の「従妹の結婚式に夫婦と子ども2人」というケースでは、夫婦分の5万円に、子どもが仮に小学生程度であれば、2人分の食事代として1万円から2万円ほど上乗せして、合計で6万円から7万円が目安と考えられます。
ご祝儀を包む際は、新札を用意する、金額に見合ったご祝儀袋を選ぶ、ふくさに包んで持参するなど、基本的なマナーも押さえておきましょう。何よりも大切なのは、心からお祝いする気持ちです。
出典
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 第6回婚礼に関するアンケート調査報告書(令和5年度実施) 集計結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
