「妊婦」のための「支援給付」で「10万円」を受け取れる? 概要や申請方法について解説
そこで今回は、この支給を受け取る条件や申請時期について解説します。これから妊娠を希望される方や出産予定の方はぜひ参考にしてください。
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妊娠すると10万円が受け取れる?
妊婦のための支援給付は、妊娠から子育てまでの継続的な相談支援や経済的支援を目的とし、2025年4月より開始された公的制度です。具体的には次のように2つの給付を受け取れます。
●妊娠給付認定後:妊婦一人につき5万円
●妊娠している子どもの人数の届け出後:子ども一人につき5万円
流産や死産でも給付の対象となり、合計で子ども一人につき最大で10万円が受け取れる仕組みになっています。
給付を受け取るには? 申請の流れとタイミング
給付を受け取るには、各種届け出の提出とその後に行われる「面談(相談支援)」が必要です。これは単なる手続きではなく、母子保健や子育てに関する不安や疑問に専門スタッフが応じる場として位置づけられており、妊娠初期から切れ目のない支援を受けられます。申請の主な流れは次の通りです。
1・病院で心拍が確認できたら市区町村に妊娠の届け出をする
2・出産予定日の8週間前の日以降に、妊娠している子どもの数を自治体に申請する
申請期限は次の通りです。
●1回目の申請(妊婦給付認定申請):医療機関で心拍が確認された日から2年間
●2回目の申請(妊娠している子どもの数の申請):出産予定日の8週間前の日から2年間
手続きを希望する場合は妊娠が分かった段階で、できるだけ早めに市区町村の窓口に相談しておきましょう。
また、この支援は現金だけではなくクーポンなどで支給されることもあるようです。手続き方法については自治体ごとに異なりますので、詳細を知りたい方はあらかじめ確認しておくと安心です。
自治体独自の支援制度
一部の自治体では、こうした制度に加えて独自に支援制度を設けているところもあります。ここでは各自治体で実際に行われている制度をご紹介します。
【東京都全域:赤ちゃんファースト事業】
東京都は子育てをする家庭に対して、赤ちゃんファースト事業としておよそ10万円相当のギフトカードを配布しています。このギフトカードでは、育児用品や育児サービスなどを受けられます。
対象となるのは2025年4月1日以降に生まれた子どもを育てる世帯です。東京都ではこのほかにも、区市町村から支給される「育児パッケージ(1万円)」や「バースデーサポート(6万円)」なども行っています。
【群馬県安中市:マタニティサポート給付金】
安中市では独自にマタニティサポート給付金を制定し「妊婦のための支援給付」にそれぞれ5万円ずつの上乗せで最大10万円を電子通貨で支給しています。結果として妊婦のための支援給付と合わせて最大で20万円の給付の受け取りが可能です。
妊婦のための支援給付では最大10万円受け取れる
妊婦のための支援給付は医療機関で心拍が確認されたときに5万円、妊娠している子どもの数×5万円の合計2回で最大10万円を受け取れる制度です。この制度は、死産や流産した方も対象になります。経済的な負担を軽くするだけでなく、助産師や保健師などの専門職の方との面談を通じて心の支えになることも狙いとしています。
また、各自治体では独自の制度を設けて支援を行っているところもあります。制度の内容や申請方法は自治体によって異なるため、受け取り損ねることのないよう妊娠が判明したら早めにお住まいの自治体に相談して手続きを進めましょう。大切な命を迎える準備としてぜひ積極的に活用してみてください。
出典
こども家庭庁 “妊婦のための支援給付”のご案内
東京都福祉局 東京都出産・子育て応援事業 ~赤ちゃんファースト~
安中市 妊婦のための支援給付事業・マタニティサポート給付金事業
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
