取引先に「お中元」を贈ろうと思っていますが、「3000円」程度のお中元は妥当なのでしょうか?

配信日: 2025.06.18 更新日: 2025.09.26
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取引先に「お中元」を贈ろうと思っていますが、「3000円」程度のお中元は妥当なのでしょうか?
お中元は、日頃、お世話になっていることへの感謝の気持ちで贈ります。そのため、お中元を贈る際には、先方を不愉快にさせることがないように注意が必要です。
 
本記事では、取引先へのお中元の相場や贈る際に気をつけること、品物を選ぶポイントについて解説します。
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取引先に贈るお中元の相場

お中元の相場は一般的に3000~5000円といわれています。ビジネスにおける相場になると5000~1万円のようです。
 
企業間でのお中元は、取引先との関係や贈る相手などで金額が変わります。通常の取引相手の場合は3000~5000円が多いですが、取引先の社長や特に親しくしている取引先など特別な相手に贈る場合には5000~1万円ほどが目安となります。
 
お中元の時期に複数の会社へあいさつ回りに行くのであれば、1000~2000円の品物を手渡すのが一般的です。
 
仮に親しくしている取引先であっても、高額すぎるお中元を贈ると、受け取ったほうに気を使わせてしまうため、相場の範囲で贈りましょう。
 

取引先へお中元を贈る際に注意する点

取引相手にお中元を贈る場合、まず、先方の会社がお中元など贈り物の禁止がされていないか確認しましょう。企業によっては虚礼廃止の方針から、贈り物を禁止している場合があります。禁止している取引相手に贈ってしまうと、かえって迷惑をかけてしまいます。
 
では、具体的に贈る際に気をつけることを見ていきましょう。
 

贈る時期

お中元は夏に贈るものというイメージがありますが、実は、地域によってお中元の時期が異なります。そのため、取引先の地域に合わせて贈る気遣いがあるとよいでしょう。
 
また、郵送で送る場合は、取引先の営業日や営業時間を確認したうえで、確実に受け取れるように日時指定をして発送するのをおすすめします。
 

のし紙の書き方

お中元の品物には、のし紙をつけましょう。のし紙には、紅白でちょう結びの水引を使ってください。水引の上段に「お中元・御中元」と書き、下段に贈り主の名前を書きます。
 
また、お中元を郵送する場合は、のし紙を内のしにします。配送中にのし紙が破れたり汚れたりしないためです。取引先へ手渡しする場合は、表書きが分かりやすいように外のしにするのがおすすめです。
 

宛名の書き方

基本的に、お中元は取引先の社長または先方の責任者宛てで贈ります。
ただし取引先が大企業の場合は、部署宛てや個人宛てで贈るようにしましょう。会社宛てで贈ってしまうと社内で迷い、贈り先に届かない可能性があるからです。
 

取引先へのお中元を選ぶポイント

お中元を贈るのであれば、相手が喜ぶものを選びたいものです。取引先のことを調べて、人数や男女の比率、年齢層に合わせて選ぶようにしましょう。
 
本章では、お中元を選ぶポイントを見ていきます。
 

個包装されている

取引先に贈るお中元は、個包装されているものをおすすめします。個包装であれば社内で分けやすいという配慮です。
 
郵便局のネットショップのアンケートによると、「お中元にもらってうれしいもの」の最多は「お菓子・スイーツ」でした。お菓子やスイーツであれば、個包装の品物を見つけやすいでしょう。
 

常温保存ができ日持ちする

お中元の季節柄冷たいものを贈りたくなりますが、取引先に冷蔵保存できる環境があるのか分かりません。冷蔵庫などがあっても、すでに使われていれば難しいでしょう。
 
贈り物が痛んでしまうと、先方に気を遣わせてしまいます。保管に気を遣わせないよう、日持ちのするものを選びましょう。
 

かさばらず重すぎない

お中元を贈る時期は重なるため、取引の多い企業には多くのお中元が届きます。そのため、保管場所の確保が必要です。大きすぎたり重すぎたりと、先方が取り扱いに手間をかけなければならない品物は避けましょう。お中元など、贈り物は受け取る側の状況を配慮したものを選ぶことが大切です。
 

取引先へのお中元は先方への配慮をして贈りましょう

取引先へのお中元は「上半期のお取引ではお世話になりました」という感謝を伝えるものです。贈る際には、相手の会社の慣習や担当者の好みに配慮しましょう。
 
贈る品物は、高額すぎる品物はかえって相手に気を遣わせてしまうため、相場内で選ぶのが安心です。また、保存がきき、誰にでも喜ばれるものを選ぶと喜ばれます。さらに、贈り先の部署や担当者が多忙な場合は、事前に都合を確認しておくと丁寧な印象を与えられるでしょう。
 
お中元は、今後も良好な関係を築くための大切なコミュニケーションのひとつです。感謝の気持ちとともに、相手の立場や状況を思いやる心遣いを大切にしましょう。
 

出典

日本郵便株式会社 郵便局のネットショップ もらって嬉しい人気お中元ランキング センスの良いギフトを選ぶコツは?
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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