子どもの遠足で「おやつは300円以内」というルールが→買い物に行ったら“用意できるおやつ”が少なくてビックリ!「チロルチョコ」など駄菓子も値上げの今、物価にあわせておやつ代も上げるべきですよね?
本記事では、300円以内で買えるお菓子にどれくらい変化が生じているのか、遠足ルールの変化についても解説します。
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お菓子の価格が上昇している
原材料の高騰や流通コストの上昇などが原因で、お菓子の価格が上昇しています。例えばカルビー株式会社は2025年2月よりじゃがりこなどスナック菓子が約4~10%価格改定しました。
株式会社明治も同年6月1日よりチョコレート製品31品などを約10~36%価格改定しています。お菓子1つで200円近くするものもあるので、300円以内というルールではわずかしか買うことができません。
少ないお小遣いでも気軽に買えると人気の駄菓子も価格が上昇しています。「カットよっちゃん(よっちゃんイカ)」は、以前の希望小売価格は10グラムで30円・25グラム60円でしたが2018年6月からは15グラムで希望小売価格50円に改定されました。
ほかにも20円で買えたチロルチョコが現在は23円、30円で買えたヤングドーナツが現在は48円とさまざまな駄菓子の価格が上がっています。消費税率の増税もあいまって、300円以内で買えるお菓子が大幅に減少しているのです。
遠足のおやつ代平均は426円
物価高騰の影響を受けて、遠足のおやつ事情も変化しています。金融オンラインスクールを運営するグローバルファイナンシャルスクールが2022年に行った調査では、遠足のおやつ代の平均は426円という結果になりました。親世代の中にも、物価の高騰や時代を踏まえて遠足のおやつ代は500円程度が適切だと考えている人が少なくないようです。
コンビニに比べるとスーパーやドラッグストアではお菓子を安く買うことができます。しかし、スーパーでも100円以下のお菓子はそう多くはありません。この調査結果は、300円以内では思うようにお菓子を選べなくなっている現代の事情を反映していると考えられます。
遠足のルールが変わりつつある
近年では、子どもの主体性を育むため「おやつは300円以内」から「自分が食べきれる量だけ」へとルール変更した学校も登場しているようです。その一方で、アレルギー対策などトラブル防止の観点からおやつ交換禁止にしている学校や、おやつの持ち込み自体を禁止している学校もあるようです。
20年前は「おやつは300円以内」というルールが定番ともいえ、友だち同士でお菓子を交換することも遠足の楽しみの1つだったという人も多いでしょう。教育効果や子どもの健康を優先するためなのか、遠足のルールが大きく変わりつつあります。
「おやつは300円以内」がなくなるかもしれない
子どもの遠足でお菓子を用意する際、「20年前はもっと多くのお菓子が買えたはずなのに……」と驚く人もいるでしょう。お菓子の価格上昇を踏まえて300円では足りないと考える親も少なくありません。
物価高や学校教育における価値観の変化を受けて、遠足のルールが変わりつつあります。そう遠くはない日に、「おやつは300円以内」という言葉がなくなってしまうかもしれませんね。
出典
カルビー株式会社 価格改定及び内容量変更に関するお知らせ
株式会社明治 価格改定のお知らせ
よっちゃん食品工業株式会社 カットよっちゃん(当り付き)他 終売及び新発売のお知らせ
チロルチョコ株式会社 価格改定のお知らせ
株式会社GFS Education 秋以降に遠足のある小学生の親にアンケート(PR TIMES)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
