車の維持費が「毎月2万円以上」と話したら友人に驚かれました。車の維持費はいくらくらいが一般的なのでしょうか?
本記事では、1ヶ月あたりの車の平均維持費や新たな燃料価格支援策の概要、維持費のうちガソリン代を節約するコツを解説します。
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車の維持費は1ヶ月あたり「平均1万3900円」
ソニー損害保険株式会社の「2024年 全国カーライフ実態調査」によると、1ヶ月あたりの車の平均維持費(保険料、ガソリン代・燃料代、駐車場代、修理代等)は1万3900円で、4年連続の増加となりました。
1ヶ月あたりの車の維持費は、「5000円~1万円未満」と回答した人が30.5%で最も多くなっています。今回の事例における毎月の維持費「2万円以上」は高い部類に入るといえるでしょう。
また、車の諸経費で負担に感じるものを調査したところ、「ガソリン代・燃料代」と回答した人が68.4%で最も多くなりました。「自動車税」が62.1%、「車検・点検費」が59.4%、「自動車保険料」が46.2%、「駐車場代」が19.9%となっています。
2025年5月22日より新たな燃料価格支援策を開始
経済産業省資源エネルギー庁によると、物価高に対応する観点から、2025年5月22日より燃料油価格定額引下げ措置が開始されました。ガソリンや軽油は10円、重油・灯油は5円、航空機燃料は4円を定額の引下げ幅とする方針です。
ただし、流通に影響を与えないように、段階的に補助を増やしていく仕組みとなっています。新制度開始の最初の週は全国平均の小売価格が5円引き下がるように、それ以降の週は定額支援の10円に達するまで全国平均の小売価格が毎週1円下がるように補助を追加する予定です。
2025年6月17日現在の支給単価は、ガソリン・軽油が10円/リットルとなっています。なお、この措置の期間は、「ガソリンの暫定税率」の扱いについての結論が得られてそれが実施されるまでの間とされています。
ガソリン代をなるべく節約する5つのコツ
ガソリン代を節約するコツは以下の通りです。
・エンジンオイルを定期的に交換する
エンジンオイルが汚れると潤滑作用が低下します。すると、エンジン内部の摩擦が増加し、燃費が悪化する恐れがあります。走行距離や使用期間、車種などによって異なりますが、1万5000キロメートルか1年ごとに交換するのが一般的です。
・タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気圧が不足するとタイヤがたわんで接地面が増え、転がり抵抗が大きくなるため、燃費が悪化します。タイヤの空気圧は自然に減少するものであり、1ヶ月で約5~10%低下するといわれるため、月に1回は点検しましょう。
・エアコンを適切に使用する
エアコンを使用すると、コンプレッサーを動かすためにエンジンに負荷がかかります。その分燃料を消費するため、適切な温度設定や使用が不可欠です。
なお、車のA/Cスイッチの機能は車内の冷却・除湿に限られています。暖房に使われる温風はエンジンを冷やす際に奪った熱を利用して作られるため、暖房のみ使用する場合、A/CスイッチをONにする必要はありません。
・不要な荷物を降ろす
燃費は、車に載せる荷物の重さにも影響され、100キログラムの荷物を載せて走行すると燃費が約3%悪化するといわれます。そのため、走行する際は不要な荷物を降ろすことが重要です。
・安定した走行を心がける
急な加速はエンジンに大きな負荷がかかり、燃費が悪化するため、ゆっくりとした発進を心がけましょう。
また、アクセルペダルを緩めた時に作動するエンジンブレーキを使うと燃料の供給が停止します。そのため、停止位置が分かった段階で早めにアクセルペダルを緩めて無駄な燃料の消費を抑えることが重要です。
まとめ
今回参照した調査結果によれば、1ヶ月あたりの車の平均維持費は1万3900円となっており、5000円~1万円程度が多いようです。
維持費の中でもガソリン代を節約したい人は、エンジンオイルの定期的な交換やタイヤの空気圧の点検などを行いましょう。不要な荷物を降ろすことや安定した走行を心がけることも大切です。
出典
ソニー損害保険株式会社 ソニー損保「2024年 全国カーライフ実態調査」
経済産業省資源エネルギー庁 燃料油価格定額引下げ措置
経済産業省資源エネルギー庁 新たな燃料価格支援策(燃料油価格定額引下げ措置)について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
