実家暮らしで「月7万円」家に入れているのですが、新卒の「初任給」から出すのは厳しいです。他の家庭も親に毎月5万円以上払っているのでしょうか?

配信日: 2025.06.29 更新日: 2025.09.26
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実家暮らしで「月7万円」家に入れているのですが、新卒の「初任給」から出すのは厳しいです。他の家庭も親に毎月5万円以上払っているのでしょうか?
社会人になると一人暮らしを始める人が多く、出費が増えてきます。しかし、実家暮らしだと一人暮らしに比べるとお金はかからないでしょう。
 
ただ、その分給料を家に入れている人もいるのではないでしょうか。職業や家庭事情によって、家にお金を入れている額は人それぞれです。
 
では、実家暮らしの場合だと、どのくらいの額を入れるのが平均的なのでしょうか。今回の記事では、家にお金を入れる金額と、月5万円以上払っている割合はどのくらいか紹介します。
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実家にお金を入れている人の割合

まずは、実家暮らしで家にお金を入れている人の割合を見てみます。
 
保険マンモス株式会社の実家暮らしの方へのアンケートによると、男女500人のうち、実家にお金を入れている人が74%、入れていない人が26%という結果が出ています。
 
年代別で見てみると、実家にお金を入れていない割合が最も高かったのが19歳以下でした。10代のうちは、給与もそれほど高くないため、実家にお金が入れられないという人が多いのかもしれません。
 

新卒の初任給平均

次に、新卒の初任給はどのくらいなのかを解説し、家に入れる金額と比較してみます。株式会社産労総合研究所が実施した「2024年度決定初任給調査」によると、初任給の平均は以下のとおりとなっています。


・大学院卒(博士):約25万2089円
・大学卒(一律):約22万5457円
・専門学校卒(2年):約20万2425円
・短大卒(事務):約20万625円

近年新卒の給与水準が上がったことで、例年に比べると高い金額になっており、初任給を引き上げた企業は過去最高で75.6パーセントにも上り、大卒(一律)の初任給増加率は3.85パーセントということです。
 

家に入れるお金の平均額はいくら?

次に、家に入れるお金の平均額はどのくらいなのかを年代別で解説します。保険マンモス株式会社の同調査では、以下のような結果が出ています。


・19歳以下:2万5663円
・20~30歳:3万3623円
・31~40歳:4万1875円
・41~50歳:4万6970円
・51~60歳:4万5000円
・60歳以上:17万5000円

年齢が上がるにつれて、平均額は高くなる傾向です。
 

新卒で7万円を家に入れるのは高い?

上記で解説した新卒の初任給平均を基に考えてみましょう。
 
まず、一人暮らしの場合にかかる生活費と比較してみます。総務省の「家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、一人暮らしの消費支出は平均で16万9457円となっています。特に食費や家賃での出費が多くなっています。
 
つまり、前述の大学院卒の初任給である「25万円」から差し引くと、一人暮らしの場合は10万円程度しか残らないことになるでしょう。
 
一方、上記のアンケート調査から、20~30代の家に入れるお金の平均額は3万3623円となっています。この結果から、一暮らしよりも実家暮らしの方が生活費がかからないといえます。したがって、給与額によっては家に7万円を入れても手元に十分お金が残ることになります。
 

実家にお金を入れるメリット

実家にお金を入れると支出が増えると考える人が多いですが、実はメリットもあります。
 
その一つが、お金の感覚が身に付くことです。一人暮らしだと、すべて自分の収入でやりくりしなければならないので、お金を管理する力が身に付きます。しかし、実家暮らしだとすべての収支を把握するのは難しいかもしれません。
 
一方、家にお金を入れることでどのくらい生活費がかかるのかを確認することができます。お金を入れるときに、実際に家での生活費がどのくらいかかっているのかを聞いておくのもいいでしょう。
 

給与に見合った金額を支払おう

実家暮らしの人がお金を入れている人は7割以上います。金額は、家庭や給与によって人それぞれです。まずは、実家暮らしの場合でも給与をもらったら収支バランスを考えましょう。次に、実家にお金をいくら入れるのが妥当なのかを家族と話し合ってみてください。
 

出典

保険会社マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート【PRTIMES】
株式会社産労総合研究所 2024年度決定初任給調査
総務省 家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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