2025年4月5月は紙製品が「10%以上の値上げ」と値上げラッシュ! 今すぐできる値上げ対策はないの?
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
ティッシュペーパーやトイレットペーパーが値上げ
まず、私たちの生活に欠かせない、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの紙製品の値上げについてチェックしていきます。
大王製紙株式会社のニュースリリースによると、2025年4月1日から順次、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンタオル、ペーパータオルなどの商品の値上げが行われました。値上げ改定幅は、現行価格より10%以上となっています。物流費や人件費などのコスト上昇に伴う値上げとされています。
大王製紙の商品としては、「エリエール」ブランドのティッシュペーパーやトイレットペーパーが有名でしょう。赤ちゃん用の紙おむつや、生理用品、介護用品、ウエットティッシュなども値上げの対象となります。
また、日本製紙クレシアのニュースリリースによると、2025年5月1日から順次、日本製紙クレシア製品の値上げが行われています。こちらも値上げ改定幅は、現行価格より10%以上となっています。値上げの原因としては、原材料や燃料費の高騰や、物流費の上昇、人件費の上昇などが挙げられています。
日本製紙クレシアの商品としては、「クリネックス」「スコッティ」などのティッシュペーパーやトイレットペーパーが有名でしょう。その他にも、スコッティのキッチンタオルやペーパータオルなども値上げされる予定です。女性用の吸水用品や介護用品なども値上げの対象商品です。
今すぐできる値上げ対策は?
さまざまな商品の値上げが続くなか、今回は紙製品の値上げが行われましたが、私たちができる対策も確認しておきましょう。
まず、紙製品が値上げされる場合、使用する2~3ヶ月分を事前に買いだめしておくのが有効です。食品とは異なり、紙製品は比較的長期にわたって保管できるので、値上がりする前にある程度買いだめしておくとよいでしょう。
買いだめする場合は、以下のポイントに気を付けるようにしましょう。
●おむつ、介護用品など、育児・介護・医療に関わる商品は、使用できる期限や年数を確認する
●他の消費者に配慮し、買いだめをしすぎない
●環境に配慮し、紙製品を無駄遣いしない
また、買いだめをする場合は、ポイントがたまるドラッグストアなどで購入するとお得です。保管場所のスペースを確認し、他の消費者や環境に配慮しながら、値上げ前に少し多めに買っておくとよいでしょう。
さらに、紙製品の値上げ対策としては、ふるさと納税の返礼品を利用するという方法もあります。自治体によっては、お礼の品としてティッシュペーパーやトイレットペーパーを受け取ることが可能です。
値上げから間もない場合、寄付する金額と、お礼にもらえる紙製品の量が、まだ値上げ前のままになっているケースがあります。ふるさと納税を活用すると、お得に紙製品を手に入れることができるでしょう。
まとめ
2025年も、食料品や日用品などさまざまな商品の値上げが行われています。今後の値上げ予定の商品をチェックし、買いだめできるものは、ある程度事前に購入しておくとお得になります。今回ご紹介したように、買いだめする注意点を確認しながら、今後の値上げ情報をチェックしてみましょう。
出典
大王製紙株式会社 家庭用・業務用紙製品の価格改定について
日本製紙グループ 製品の価格改定に関するお知らせ
執筆者 : 下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
