「鍵なし宅配ボックスの荷物」が盗まれました…。こうした被害は補償されるのでしょうか?

配信日: 2025.06.24 更新日: 2025.09.26
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「鍵なし宅配ボックスの荷物」が盗まれました…。こうした被害は補償されるのでしょうか?
近年、宅配ボックスの普及とともに「鍵なし」の簡易型ボックスを使う人も増えてきました。しかし、便利な一方で「荷物が盗まれた」という声も聞かれます。では、こうした盗難被害は補償されるのでしょうか?
 
本記事では、鍵なし宅配ボックスでの盗難時に誰が補償するのか、被害時の対応方法、そしてリスクを避けるための防犯対策まで解説します。
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鍵なし宅配ボックスの荷物が盗まれた……補償される可能性はある?

鍵なし宅配ボックスで盗まれた荷物について、基本的には補償されないことが多いです。なぜなら、配達員が宅配ボックスに荷物を入れた時点で「配達完了」と扱われるため、その後の盗難については運送会社が責任を負わないケースが一般的です。
 
鍵のない宅配ボックスは、誰でも簡単に開けられる構造であることが多く、セキュリティー面では不十分とされます。そのため、「自己管理」が基本であり、被害があっても補償されない可能性が高いのです。
 

誰が補償してくれる? 運送会社・通販サイト・保険の違い

それでも、ケースによっては補償が受けられる場合もあります。どこに責任があるかは、以下の3つの観点で確認しましょう。
 

運送会社

一般的に、宅配ボックスに入れた時点で「配達完了」となり、その後の盗難については補償対象外です。ただし、ボックスの設置場所や配達記録に不備があれば、調査の上で一部補償が受けられる可能性もあります。
 

通販サイト

Amazonや楽天市場などの一部の通販サイトでは、置き配や宅配ボックスでのトラブルに対して、「再送」や「返金」といった対応をしてくれる場合があります。これには、一定の条件(配達記録、盗難届の提出など)を満たす必要があります。
 

保険(火災保険・家財保険)

意外と見落としがちなのが火災保険や家財保険です。契約内容によっては、自宅敷地内での盗難被害が補償対象になることがあります。
 
特に宅配ボックスを家屋の一部とみなせる場合や、契約条件に合致すれば、保険金が下りるケースもあります。
 

盗難被害に遭ったときの正しい対応手順

家族や同居している人なども荷物を受け取りっておらず、盗難に遭ってしまった場合、焦らず以下の手順を踏むことが大切です。
 

1.運送会社へ配達状況を確認する

運送会社へ、確実に配達が完了しているか確認しましょう。また、配達時の状況も確認しておきましょう。
 

2.警察に被害届を出す

盗難の可能性がある場合は、必ず警察に被害届を提出しましょう。これがあると、通販サイトや保険会社への申請にも使えます。
 

3.通販サイトや運送会社に連絡

購入元や配送元に状況を伝え、補償の有無を確認します。場合によっては再送や返金が受けられることもあります。
 

4.保険会社に問い合わせ

ご自身の保険内容を確認し、宅配ボックス内の盗難が対象かどうかを問い合わせましょう。
 

まとめ:盗難リスクを減らすために今すぐできることは?

鍵なし宅配ボックスは便利な一方で、防犯面ではリスクがあります。盗難による補償は受けられない場合も多いため、以下の対策を講じておくことが大切です。


・鍵付きや電子認証型の宅配ボックスに交換する
・監視カメラを設置して抑止力を高める
・配達日時を指定して対面受け取りを検討する
・コンビニ受け取りやロッカー受け取りなどの代替手段を活用する

宅配ボックスの設置や利用方法を少し見直すだけでも、盗難のリスクを大幅に下げられます。万が一の被害に備え、今できる対策を講じておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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