義実家に行く度に孫に「1万円」のお小遣いをくれるのですが、他の家庭でも同じようなことがあるのでしょうか?
本記事では、祖父母が孫へ渡すお小遣いの事情を紹介し、もらったお金を子どもにどう使わせればよいか解説します。
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祖父母から孫へのお小遣いはいくら?
SOMPOひまわり生命株式会社(東京都千代田区)が実施した、「介護とお金に関する調査報告」(調査期間:2022 年 10 月 25~27 日)によると、祖父母が孫に渡す1回あたりのお小遣い額は以下のとおりでした。
・1000円未満:19.5%
・1000円~5000円未満:54.0%
・5000円~1万円未満:17.5%
・1万円~5万円未満:8.3%
・5万円以上:0.8%
(n=91)
1回のお小遣いは1000円~5000円未満が最も多く、半数以上です。続いて、1000円未満、5000円~1万円未満が多いようです。また、お小遣いを毎回もらう孫ほど1回あたりのお小遣いが高額になる傾向で、1万以上のお小遣いを渡している祖父母の割合は16.5%でした。
祖父母からのお小遣いを、うまく孫が使うには?
祖父母からお小遣いを受け取ったときに気になるのは、「お金の管理」です。上記のSOMPOひまわり生命株式会社の調査によると、祖父母からもらったお小遣いを「親が預かって将来のために貯金する」と答えた家庭は76.0%にのぼりました(n=400)。
近年では学校でも金融教育が進みつつありますが、お金の管理方法を十分に教えられているとはかぎりません。そのため、親子でお金の使い方や管理の仕方などを話し合い、子どもに教える必要があります。そこで本章では、子どもがお小遣いをうまく使うための方法を3つ紹介します。
財布と貯金に分ける
祖父母からもらったお小遣いは、「貯めるお金」と「好きに使えるお金」に分けましょう。
貯めるお金は財布に入れず、銀行口座か貯金箱に入れるようにしましょう。「貯めるお金」と「好きに使えるお金」の額は、親子で話し合って決めるのがおすすめです。
使いすぎを防ぐことはもちろん、先取り貯金の練習にもなります。「貯めるお金」と「好きに使えるお金」に分けることで、将来的に目標をもって貯金をする際にも役立つでしょう。
お小遣い帳をつける
お小遣い帳をつけて、親子で一緒にお金の管理をしましょう。お小遣い帳をつけることで、収支を確認することができます。お菓子やジュースなど、何に使ったか記録されているため、今後どう使えばよいかを振り返られます。
なお、お小遣い帳は紙だけでなくアプリでも管理や共有が可能です。親子で一緒に、管理しやすい方法を探しましょう。
特別なものを購入する
お年玉や進級・進学のお祝いなどでたくさんお小遣いを受け取った場合は、買い物を検討しましょう。お金を貯めることも大切ですが、「お金の使い方」を教えるのも大切です。ゲーム機やカプセルトイなど、子どもにお金を自由に使わせる体験をさせましょう。
たとえお金の使い方に失敗したとしても、よい経験となります。また、年齢が低いほど、使うお金は少額なので、失敗しても大きな損にはなりません。早いうちから、お金の失敗を経験するのも大切です。
義実家にお金の使い方を相談する方法も
上記のSOMPOひまわり生命株式会社の調査によると、「ご自身の親(父母)に孫のお小遣いより老後の備えにあててほしいですか?」の質問に、52.8%の方が「そう思う」と回答しました。
年金生活の親を思い、無理せず自身の楽しみや生活のためにお金を使ってほしいと考える方が多いようです。自身の親の経済状況を心配していたり、お子さんのお金の管理に困ったりしている場合には、家族で話をしてみるとよいかもしれません。
祖父母からもらったお小遣いについて子どもと話し合おう
祖父母から孫へのお小遣いとして、1000~5000円未満を渡すケースが多いことが分かりました。
お小遣いをたくさんもらえるのはありがたいことかもしれませんが、年金暮らしをする親の経済状況が心配になったり、子どものお金の使い方で悩んだりすることもあるでしょう。家族でお金の使い方について、一度話してみましょう。
出典
SOMPOひまわり生命株式会社【介護とお金に関する調査報告】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
