「簿記の資格取得に給付金を利用できる」と聞きました。申請方法や対象講座はどうすればいいのでしょうか?

配信日: 2025.06.26 更新日: 2025.09.26
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「簿記の資格取得に給付金を利用できる」と聞きました。申請方法や対象講座はどうすればいいのでしょうか?
簿記の資格取得を目指している方の中には、「給付金が利用できるらしい」と耳にした方も多いのではないでしょうか?
 
実は、条件を満たせば、厚生労働省の「教育訓練給付金」制度を利用して、講座の受講料の一部が戻ってくることがあります。本記事では、その制度の概要から申請方法、対象となるおすすめの講座まで、初心者にもわかりやすく解説します。
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簿記講座で給付金が利用できる? 知っておきたい「教育訓練給付金」とは

「教育訓練給付金」は、厚生労働省が実施している制度で、働く人のスキルアップや就職を支援するためのものです。
 
この制度は「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3つに分かれています。給付率は訓練の種類によって異なりますが、一般教育訓練の場合、受講料の20%(上限10万円)が支給されます。
 
簿記資格は一般教育訓練に区分され、多くの通信講座や専門学校の講座がこの給付金の対象になっており、実際に活用している人も増えています。「勉強したいけれど受講料が気になる」という方にとっては、制度を使うことでかなりの助けになります。
 

給付金を受給するには? 申請条件と手続きの流れ

一般教育訓練の給付金を受け取るには、以下のような条件と手続きが必要です。
 

【主な条件】
・受講開始時点で、在職中で雇用保険に加入している、または離職してから1年以内である
・初めて利用する場合は、雇用保険の加入期間が1年以上あること
・2回目以降の場合は、前回の受講開始日から雇用保険に3年以上加入しており、前回の支給日から今回の受講開始日まで3年以上経過していること
・対象講座を最後まで修了し、証明書を受け取ること

 

【申請の流れ】
1.講座を申し込む前に、対象講座や条件を満たしているかどうか、ハローワークで確認する
2.受講修了後、スクールから修了証明書などを受け取る
3.必要書類をそろえて、受講修了日の翌日から1ヶ月以内にハローワークへ提出する
4.審査が通れば、後日指定の口座に給付金が振り込まれる

 
受講後すぐに申請できるわけではないため、必ずスケジュールを確認し、必要書類は早めに準備しておきましょう。
 

給付金の対象になるおすすめ簿記講座はこれ!

現在、多くの人気講座が教育訓練給付金の対象となっています。以下はその一例です。
※受講料は2025年6月時点の金額です。


・ユーキャン「簿記2級講座」

受講料:4万9000円(一括の場合) → 最大給付額:9800円
初心者にもわかりやすい教材が魅力です。
 
・資格の大原「簿記3級・2級W合格コース(映像通学)」
受講料:9万8800円 → 最大給付額:1万9760円
実績ある専門校で合格を目指す方におすすめ。
 
・クレアール「簿記2級パック(Web通信)」
受講料:5万3000円 → 最大給付額:1万600円
短期集中型で効率的な学習が可能。

これらの講座はいずれも、厚生労働省の認定を受けた「一般教育訓練」の対象です。申込時に対象であることを確認し、「教育訓練給付制度を利用する」ことをスクール側に伝えておくとスムーズです。
 

まとめ:給付金を活用して簿記をお得に始めよう

簿記の資格取得はキャリアアップや転職、自己成長にもつながる有益な選択です。費用面で迷っているなら、「教育訓練給付金」の制度を活用すれば、少ない負担でスタートできます。
 
制度の条件や手続きは少し複雑に見えるかもしれませんが、しっかり確認し、ハローワークなどの窓口を活用すれば、初めてでも問題ありません。この制度をうまく活用して、資格取得への一歩を踏み出しましょう。
 

出典

厚生労働省 教育訓練給付制度
株式会社ユーキャン 簿記2級講座 費用について
株式会社クレアール 簿記検定のコース 2級パック
学校法人大原学園 資格の大原 日商簿記3級・2級を目指す!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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