大学生になった娘に月「8万円」の「仕送り」をしています。うちの経済事情を心配して「足りない」とは言わないのですが、心配です… 。
そこで今回は、大学生の仕送り金額の平均について、仕送り額を決める際のポイントを解説します。
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大学生の仕送りの平均額とは?
日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」、独立行政法人日本学生支援機構の「令和4年度 学生生活調査結果」から、一人暮らしをしている大学生に対する仕送りの平均額を調査しました。結果は表1の通りです。
表1
| 仕送り金額 | |
|---|---|
| 教育費負担の実態調査結果 (日本政策金融公庫) |
約7万9833円 |
| 令和4年度 学生生活調査結果 (独立行政法人日本学生支援機構) |
約9万1408円 |
※筆者作成
調査結果により多少の差はありますが、ひと月の仕送り金額はおよそ7万円~9万円程度といったところです。このことから、毎月8万円の仕送りは決して少ないわけではなく平均程度の金額といえるでしょう。
仕送り金額を決める際のポイント
毎月の仕送り金額を決める際には、次のようなポイントを意識してみるとよいでしょう。
●現在の家計において仕送り可能額を把握する
●一人暮らしにかかる生活費を把握する
●アルバイトや奨学金の活用を検討する
大学生の子どもへの仕送り金額を決める際は、平均額を参考にしつつ、家計の状況や住む地域の物価を考慮したうえで決めるようにしましょう。一度金額を決めても、親子で見直すために定期的な話し合いの場を設けるのもよいかもしれません。
親の経済状況を気にして足りないとなかなか言い出せないのではないかと心配な場合は、普段からコミュニケーションをとることで相談しやすい環境を整えることも大切です。必要に応じて奨学金の活用や、学業に支障が出ない程度のアルバイトなどの選択肢も検討するようにしましょう。
毎月8万円の仕送りはおおよそ平均程度の金額
大学生への仕送り金額の平均は、今回紹介した調査結果によると、約7万9833円~約9万1408円であることが分かりました。そのため、今回のケースのように毎月8万円の仕送りは、決して少ない金額というわけではなさそうです。ただし、これはあくまで平均額であるため、家賃や住む地域によって必要な金額は異なります。
家計の状況や大学生活で必要な毎月の生活費などを、普段からよく話し合ったうえで、毎月の仕送り額を決めるようにしましょう。
出典
日本政策金融公庫 子供1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで)は減少~令和3年度「教育費負担の実態調査結果」~
独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
