引き出しから「発行が5年前」の「1万円分の商品券」が! 「有効期限」が過ぎていたら、使ったりお金に交換したりできないの?

配信日: 2025.06.27 更新日: 2025.09.26
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引き出しから「発行が5年前」の「1万円分の商品券」が! 「有効期限」が過ぎていたら、使ったりお金に交換したりできないの?
引き出しを整理していたら、しまったまま忘れていた商品券が出てきたという経験をしたことがある人もいるでしょう。有効期限があって期限が過ぎた商品券の場合、その価値はどうなるのか疑問に思うかもしれません。
 
本記事では、有効期限が切れた商品券の取り扱いについて、利用はできないのか、失効後の対応策について解説します。
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商品券の種類

商品券は、特定の店舗やチェーンで利用可能な金券です。全国共通のもの、または自社グループのみで使えるものなど、さまざまな種類があり、贈答品としても広く利用されています。
 
表1は、商品券の種類を大きく分け、まとめたものです。
 
表1

商品券の種類 特徴
デパート(百貨店)発行の商品券 百貨店が発行するもの。一般的に有効期限は設定されておらず、 原則、発行会社が存続している限り使用可能
専門店・チェーン店発行の商品券 各種専門店や全国チェーン店が独自に発行
信販会社・クレジットカード会社発行の
ギフトカード
基本的に有効期限なし、全国の加盟店で使用可能
全国共通商品券 全国の加盟店で使用できる汎用性の高い商品券
全国共通お食事券ジェフグルメカードや全国百貨店共通商品券、ビール共通券(有効期限あり)など
地域商品券 自治体が発行し、特定の地域内の加盟店でのみ使用できる商品券

※筆者作成
 
発行元や利用可能店舗によって、有効期限の設定に違いがあるため、券面の記載を確認して早めに利用しましょう。
 

有効期限が過ぎた商品券は使えない?

5年前に発行された商品券の場合、有効期限が切れている可能性があるため、確認する必要があります。
 
商品券は「資金決済に関する法律」(資金決済法)によって規制されており、プリペイドカードを含む商品券で期限があるものについては、表示が義務付けられています。
 
有効期限が過ぎた商品券は、法的には使用権利が失効していると考えられますが、実際に使用できるかどうかについては、発行元の対応によって異なる可能性があるでしょう。
 
発行元の対応は、以下の4通りのいずれかが考えられます。

1・有効期限後は一切使用不可、払い戻しもなし
2・有効期限後は一定の手数料を差し引いて使用または払い戻し可能
3・申請により有効期限を延長可能
4・店舗の判断により期限切れでも使用可能

一般的に、有効期限が決まっている商品券の多くは期限が過ぎた時点で無効となり、利用できなくなるのが一般的です。
 
しかし、一部で店舗の裁量によって使用を認めたり、期限切れから一定期間内であれば、手数料を差し引いて使用可能になったりする場合があるなど、柔軟な対応をしている発行元もあります。
 

有効期限切れ商品券の現金化は可能?

日本国内において、商品券やギフトカードは、あくまで発行元や指定された店舗で商品やサービス購入時に利用できる金券であり、原則、対象の店舗で現金と引き換えすることは法律上禁止されています。
 
金券ショップなどの買い取り店舗で買い取ってもらえることもありますが、有効期限が切れた商品券の場合は応じてもらえない可能性があります。そのため店舗ではあらかじめ「有効期限内のみ買い取り可」と明示していることが多いでしょう。
 
資金決済法では、発行者が商品券の利用を廃止した場合など、特定の条件下で利用者に払い戻しを行う義務を定めています。しかし、有効期限切れなどによる払い戻しは、原則としてこの法律の対象外です。
 

商品券の管理のポイント

商品券を無駄にしないために、商品券は一ヶ所にまとめ、目の付く場所にクリアファイルなどに保存することをおすすめします。期限付きのものは、カレンダーにどの商品券をいつ手に入れたかを簡単に記録して定期的にチェックし、期限が近いものから使用するようにしましょう。
 

有効期限切れの商品券は、原則使用不可となり換金もできないため、しっかり管理する必要がある

商品券は原則、有効期限を過ぎると使えず、換金もできません。発行元によっては期限切れでも対応する場合もありますが、期限に注意し、できる限り早めに利用することを心がけましょう。
 
商品券を入手したら、券面を見て有効期限があるかどうかを確認し、使い忘れがないよう、ひとまとめにして目の付きやすい場所に保管するなど、管理方法を工夫することが大切です。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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