小学生の子どもが2人います。6月は給食費・教材費・写真代などで「1万2000円以上」の集金が…。こんなにかかる月があることは普通なのでしょうか?

配信日: 2025.06.28 更新日: 2025.09.26
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小学生の子どもが2人います。6月は給食費・教材費・写真代などで「1万2000円以上」の集金が…。こんなにかかる月があることは普通なのでしょうか?
小学生2人を育てる家庭で、6月に「給食費や教材費、学校写真代などで1万2000円以上」の集金があったら驚きますよね。でも、これは決して珍しくありません。
 
本記事では、公立小学校の年間・月別の費用目安や、なぜ6月にまとまって出費があるのかをデータに基づいて解説。そのうえで、使える支援制度や家計対策をご紹介します。
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「6月に1万2000円以上」は珍しくない? 公立小の年間・月額目安

文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、公立小学校の子ども1人あたりの年間学習費は34万円ほどです。年間の内訳は以下の通りです。


・学校教育費

約8.2万円(教材・実習材料など)
 
・給食費
約3.9万円
 
・学校外活動費(習い事・塾など)
約22万円

月平均にすると、1人あたり約2万9000円。小学生が2人いると、月5万8000円前後が平均的な負担です。
 

6月は教材費・写真代・夏服などの特別支出が重なる

1年生や進級時の6月は、以下の支出が一度に重なるため高額になります。


・教材費

学校指定のノートや副教材・プリント代などで、1回あたり5000円〜1万円程度
 
・学校写真代
集合写真や個人写真代で3000円〜5000円程度
 
・夏服・靴など
成長に合わせて準備するため、体操服や上履きなども追加出費に

修学旅行、遠足、授業参観関連の費用が年度初めや6月に集中する学校もあります。以上をまとめると、6月に1人で7000~1万5000円、2人で1万4000~3万円弱になることも普通です。
 

他の家庭との比較|学習費データから見る実態

同調査によると、学年別の学習費総額は表1のとおりです。
 
【表1】

学年 金額
1年生 約40万円
2年生 約27万円
3年生 約30万円
4年生 約30万円
5年生 約35万円
6年生 約40万円

※筆者作成
 
特に1年生と6年生は年間約40万円、月平均3.4万円超の費用で、入学時の教材費や、修学旅行、卒業アルバムなどが重なる年代です。教材費や写真代、制服・靴などのまとまった出費が6月に発生することは多く、ご家庭だけが特別ではありません。
 

支援制度・家計対策|負担を軽くする方法まとめ


・就学援助制度

自治体によっては給食費や教材費を補助。市区町村窓口に相談を
 
・給食・学用品の無償化
自治体によっては給食無償化や学用品無償提供がある
 
・年度予算を作る
6月などの臨時出費に備えて、1年単位で「教育費口座」を作ると管理しやすい
 
・児童手当の活用
3歳~小学生は第1・2子が月1万円、第3子以降は月1万5000円、中学生は月1万円が支給されるため、教育費や予備費として活用すると安心
 
・夏前の買い替え負担軽減策
中古品やリサイクル品、学校指定外の夏服や靴の併用を検討することも有効

 

6月だけ高いのは「普通」。計画的な準備が安心のカギ

6月は教材費や写真・行事関連費が重なり、1人7000円〜1万5000円程度、2人だと1万4000円〜3万円近い集金があるのは珍しくありません。
 
年間の学習費平均は学年によって異なりますが、全学年平均で月約2.9万円、高学年や習い事が多い場合は月3万円を超えることもあります。これを知っておくことで、『高い』のではなく『普通と思える』ようになります。
 
自治体の支援制度を調べつつ、児童手当を活用した先取り貯蓄や、リサイクル活用など工夫しながら、家計の負担を軽減していきましょう。これにより、子どもたちの学校生活をより安心して楽しめるでしょう。
 

出典

文部科学省 令和5年度子供の学習費調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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