高速料金の「深夜割引」が見直しへ! 毎月“名古屋-東京間”を往復して深夜料金は「5120円」だけど、適用時間の拡大で差額はいくらになる? 現状との費用を比較

配信日: 2025.06.27 更新日: 2025.09.26
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高速料金の「深夜割引」が見直しへ! 毎月“名古屋-東京間”を往復して深夜料金は「5120円」だけど、適用時間の拡大で差額はいくらになる? 現状との費用を比較
高速道路料金の深夜割引の適用時間帯が将来的に拡大される方針であることをご存じですか。本来ならば2025年7月から適用される予定でしたが、同年4月6日に発生したETCシステム障害の発生により開始時期は未定となってしまいました。それでも、深夜割引の制度が新しくなると、料金にどれくらいの差が発生するのかを気になる人もいるでしょう。
 
本記事では、名古屋から東京まで21時過ぎに出発し、0時過ぎに高速道路を降りた場合の料金について、現在の深夜割引の制度と予定されている新制度との料金の違いをお伝えします。
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2025年6月時点の高速道路料金の深夜割引の制度

2025年6月時点の制度では、深夜割引が適用される時間帯は、0時から4時までです。高速道路の入口や出口料金所を通過したときに適用条件となる日時を判定し、適用時間帯に走行すれば全走行分が割引されます。割引が適用される車種は、ETCありの全ての車種であり、料金が約3割引されます。
 

名古屋から東京まで高速道路の深夜割引を利用した場合

名古屋から東京まで高速道路を使って移動する際、深夜割引が適用された場合にかかる料金は、片道5120円です。名古屋から東京までを往復した場合、1万240円かかる計算になります。1年間、毎月名古屋と東京を往復すると、12万2880円かかります。
 
万一23時50分に東京の高速道路を出たときは適用外となり、7320円かかるので、注意してください。
 
割引が適用されたときと適用されないときの費用を比較すると、差額は2200円です。東京と名古屋を往復した場合、割引適用の有無によって、料金は4400円違ってきます。毎月1回、1年間往復したときの差は、5万2800円です。
 

将来、深夜料金拡大が実施された場合の制度

予定されている新制度では、割引の適用時間帯が22時から翌5時で、その時間帯に走行した分だけ割引が適用されます。つまり、21時に名古屋の高速道路に乗り、0時過ぎに東京の高速道路を出るときは、22時から0時過ぎまでの部分が割引の対象となり、21時から22時までは適用外です。
 
新しい制度になると、出口料金所を通過するときは割引されていない料金が表示され、後日差額分が戻ってきます。「ETCマイレージサービス」の登録を事前にしておかないと、適用されないので、注意してください。
 

深夜料金拡大が実施された場合の費用

新しい制度になった場合、もし適用時間帯の前の21時から高速道路に乗って名古屋から東京まで高速道路を利用した場合の片道の費用は、おおよそ5850円です。毎月、名古屋から東京までを深夜割引で往復した場合、1万1700円かかります。
 
正規の料金7320円と比較すると、1470円の割引です。往復では2940円の差額が発生し、毎月1回、1年間往復した計算をすると、3万5280円の差があります。
 

現時点の制度と深夜料金拡大が実施された場合の料金の比較

現時点の制度が適用される場合、名古屋から東京まで5120円かかるのに対し、新しい制度だと5850円かかるので、新しい制度になると、差額が730円です。名古屋と東京を往復する場合、1460円の増額となります。月1回の利用で1年1万7520円も変わってきます。
 

将来的に深夜料金拡大されると、現在よりおおよそ730円高額になる

現在の高速道路の深夜割引は、0時から4時の間に対象となる道路を走行していれば適用されます。適用時間帯前に高速道路に入っていても、0時過ぎに高速道路を出た場合、名古屋から東京までは割引料金になります。
 
しかし、新しい制度になると深夜割引が適用されるのは、本事例のケースでは22時から0時過ぎまでの部分だけです。
 
将来、新しい制度になると、走行する時間帯や距離によって料金の差は大きく異なり、計算方法も現在とは異なります。適用時間が拡大されたと単純に喜べませんので気を付けましょう。
 

出典

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NEXCO中日本 深夜割引
NEXCO中日本 高速道路の深夜割引の見直しについて
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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