夫の両親が「ハワイの新婚旅行」に一緒に来たがっています。旅費は“全額負担”してくれるそうですが、これって一般的なのでしょうか?「ハネムーンの費用相場」もあわせて解説
本記事では、新婚旅行全体の費用相場と、費用の負担、さらに親が同行することは一般的であるのかについて解説し、同行を断りたいときのスマートな伝え方についても紹介します。
ファイナンシャルプランナー2級
新婚旅行(ハネムーン)の費用相場は?
ゼクシィのサイトに掲載された2024年~2025年に結婚式を控えた女性を対象に行われたハネムーンに関するアンケート調査によると、海外ハネムーンの平均予算は「90万~100万円未満」が最多の18%、「100万~110万円まで」が15%、「50万~60万円未満」が13%となっています。
一方、国内は「20万~30万円未満」が22%、「10万~20万円未満」「40万~50万円未満」が同率14%、「30万~40万円未満」が13%です。また、旅行は年末年始やお盆、ゴールデンウイークなどの大型連休に料金が高くなりがちです。時期にこだわりがなければオフシーズンに予定を組むことで費用を抑えることもできるでしょう。
両親が同行・旅費全額負担は一般的?
新婚旅行の費用負担については、夫婦によって、「均等に折半」「どちらかが全額負担」「どちらかが多く払う」などさまざまなパターンがあります。また、親から結婚のお祝いとして援助してもらえることもあるため、親が新婚旅行の費用を負担してくれるということ自体はそれほど珍しいことではないでしょう。
しかし、新婚旅行に義理の両親が同行するという事例はやはり一般的とは言えず、同様の事例を相談するQ&Aサイトでは「親と一緒なんてありえない」「新婚旅行はふたりだけで行きたい」といった声が多く見られました。
同行を断りたい場合のスマートな伝え方
一緒に旅行に行きたいということは、夫婦と親の仲がよいことの表れともいえます。しかし新婚旅行である以上、夫婦水入らずで過ごしたいという気持ちも当然でしょう。費用を負担してくれる義両親の厚意はありがたいものだと理解しつつ、新婚旅行に同行することに抵抗がある場合は、無理せずきちんと気持ちを伝えることが大切です。
例えば、「今回はふたりでゆっくり過ごしたい」「夫婦の最初の思い出をふたりで作りたい」など、夫婦ふたりの時間を大切にしたいことを伝えましょう。そのうえで、「いつか家族旅行で一緒に行けたら」と別の機会であれば歓迎する旨、付け加えるといいかもしれません。
また夫側の両親からこのような話が出ている場合は夫が、妻の両親からの場合は妻がというように、実子が断れば、義両親との関係に波風が立ちにくく、納得してもらいやすくなります。どうしても断りづらいときは、「現地集合で一日だけ一緒に過ごす」など、同行を完全に拒否せず、双方の気持ちを尊重した妥協案を提案するのもひとつの方法でしょう。
いずれにしても、率直な気持ちと感謝の気持ちを両立させられるように話し合うことが大切です。
思い出に残る素敵な新婚旅行を
新婚旅行は、人生で一度きりのもので、夫婦がふたりで築く大切な思い出のひとつです。ハワイに行く場合は100万円ほど必要になるため、両親が費用を負担してくれるということに感謝する人もいるでしょう。しかし、親が新婚旅行に同行するケースは決して一般的とはいえず、特に新婚旅行に関しては「ふたりきりで行くもの」と考える夫婦が多くいます。
両親の申し出に困ってしまったときは、感謝の気持ちを伝えつつ、「夫婦ふたりでの時間を大切にしたい」という前向きな理由を添えて丁寧に断るのがいいでしょう。せっかくの新婚旅行なので、どちらか一方が我慢するのではなく、夫婦でしっかりと話し合い、納得できるようにすることが大切です。
出典
株式会社リクルート ゼクシィ ハネムーンに関するアンケート
執筆者 : 渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
