「車検」って毎回“高すぎる”…自分でやるといくら安くなる?「ユーザー車検」で失敗しないために知っておきたい手順と注意点

配信日: 2025.06.28 更新日: 2025.09.26
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「車検」って毎回“高すぎる”…自分でやるといくら安くなる?「ユーザー車検」で失敗しないために知っておきたい手順と注意点
自動車の所有者には定期的に「自動車検査登録制度」、いわゆる「車検」を受ける義務があります。ディーラーなどの業者に依頼する方が多いですが、自分で行う「ユーザー車検」という選択肢もあります。本記事では車検の一般的な費用や、ユーザー車検の特徴について解説しましょう。
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車検費用の内訳

国土交通省自動車局の資料によると、車検の費用には点検・整備費だけではなく、様々な法定費用が含まれています。表1は、重量が1〜1.5トンの自家用乗用車にかかる法定費用の一覧です。
 
表1

費用の種類 金額(24か月分、5ナンバーの場合)
自動車重量税 2万4600円
自賠責保険料 1万7650円
検査手数料 1700円
合計 5万4140円

出典:国土交通省「車検時の費用の内訳ご存じですか?」を基に筆者作成
 
自動車重量税は、車両の重量(500キログラムごと)によって前後します。車種によってはエコカー減税が適用され、多少安くなります。
 
自賠責保険料とは、公道を走る上で加入が義務付けられている保険です。無保険走行は道路交通法違反であるため、必ず加入しなければいけません。
検査手数料は、主に印紙代などです。
 
上記の金額に、車検基本料金や基本点検技術料などの非法定費用がかかります。基本料金や点検項目、使用部品は業者によって異なるため、金額も変動します。
 

車検費用は「5万円~15万円」がボリュームゾーン

前述の通り、業者によって車検費用は前後しますが、おおむね5〜15万円程度の値段で行っている方が多いようです。表2は、車検費用の割合一覧です。
 
表2

費用価格帯 割合(パーセント)
~4万9999円 10.65
5万~9万9999円 35.95
10万~14万9999円 34.09
15万~19万9999円 11.98
20万~24万9999円 4.66
25万~29万9999円 1.20
30万円~ 1.46

出典:ナイル株式会社「【独自調査】【車検についての意識調査】 9割以上が車検を高いと感じている」を基に筆者作成
 
この表からは、車検にかかる費用のボリュームゾーンは5万円~15万円程度と見受けられ、決して安いとは言えません。そのため、車検のタイミングで今の車を車検に出すか、もしくは新しい車を購入するか迷う方も散見されます。ナイル株式会社の調査によると、車検のタイミングで車を乗り換えたことがある人の割合は38.4パーセントとなっています。
 

「ユーザー車検」はある程度の知識と時間が必要

業者に依頼した時と比べて1万円以上の節約が望めるユーザー車検ですが、行うにあたっては点検・整備の知識や、時間などが必要になります。しかし昨今ではインターネットでの情報収集が容易になっているため、ハードルは低くなっていると言えるでしょう。
 
ユーザー車検の大まかな手順は以下の通りです。
 

1.予約

運輸支局の予約を行いましょう。インターネット(軽自動車の場合は電話でも可)で2週間前から予約することができます。
 

2.定期点検整備

法定点検とも呼ばれます。ユーザー点検とは別途行う必要がありますが、順序はどちらでもかまいません。
 

3.書類準備

車検を受けるためには、以下の書類が必要です。

・自動車検査証
・自動車税納税証明書
・自賠責保険証明書
・点検整備記録簿

 

4.当日検査

車検証と照らし合わせた同一性の確認、外回りの検査、サイドスリップ検査などを行います。再検査は当日であれば2回まで可能です。
 

まとめ

業者に依頼した場合、車検にかかる一般的な費用は5〜15万円です。一方でユーザー車検は依頼料がかからない分、費用を安く済ませることができますが、整備や点検に関わる専門知識が必要になります。本記事を参考に、自身に適した車検の方法を選択しましょう。
 

出典

国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト 手数料や諸経費等について
国土交通省自動車局 車検時の費用の内訳ご存じですか?
ナイル株式会社 【独自調査】【車検についての意識調査】 9割以上が車検を高いと感じている 2024年3月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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