もうすぐ子どもが生まれます。子育て費用は「2000万円以上」といわれますが、最もお金がかかる時期と金額は「いつ・いくら」なのでしょうか?

配信日: 2025.06.30 更新日: 2025.09.26
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もうすぐ子どもが生まれます。子育て費用は「2000万円以上」といわれますが、最もお金がかかる時期と金額は「いつ・いくら」なのでしょうか?
「子育てには2000万円以上かかる」とよくいわれますが、その金額は一体どこから来ているのでしょうか? また、すべての時期に均等にお金がかかるわけではなく、「特に高額になるタイミング」が存在します。
 
今回は、子育てで最もお金がかかる時期と、費用の内訳についてわかりやすく解説します。これから子育てを始める方に向けて、将来の資金計画の参考になる情報をお届けします。
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子育て費用2000万円の内訳とは?

一般的に、子ども1人を育てるには2000~3000万円以上かかるといわれています。この金額には、0歳から大学卒業までの生活費、教育費、習い事などの費用が含まれています。
 
たとえば、衣食住や医療費などの生活費は、年間約60万円~80万円。これが22年間続くだけでも1500万円程度になります。
 
加えて、教育費が公立か私立かによって大きく変わります。文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校生までの15年間の学習費総額は、すべて公立だと約596万円、すべて私立だと約1976万円とされています。
 
また、文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」をもとに入学料と4年間の授業料を筆者にて計算したところ、国立大学は約243万円、公立大学は約254万円、私立大学だと約397万円となり、金額に大きな差が出ることがわかります。
 

最もお金がかかるのは「大学進学時」

子育ての中で最もお金がかかるのは、やはり大学進学時です。
 
見落とされがちですが、受験から入学するまでの費用も意外とかかります。全国大学生活協同組合連合会「2024年度保護者に聞く新入生調査」によると、自宅生の場合、国公立は約138万円、私立だと167万円です。下宿生の場合、国公立は約210万円、私立だと約237万円とされています。
 
また、大学の入学料と授業料は先述のとおりですが、私立大学の文系か理系かでも異なり、理系学部の方が文系学部より費用が高くなる傾向があります。
 
さらに、一人暮らしをする場合は、家賃や生活費が追加で必要です。全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査」によると、仕送り額は1ヶ月あたり約7万2000円。年間で90万円近くかかる計算です。つまり受験から大学4年間で、合計400万円~1000万円程度が必要になることもあります。
 

年齢別・費用の目安をチェック

それぞれの成長段階で、かかる費用は異なります。文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」による結果(幼稚園から高校まで)と合わせてご紹介します。
 

・0~6歳(未就学児)
オムツやミルク、育児用品の購入費が中心です。
年間学習費:公立 約18万5000円、私立 約34万7000円
 
・6~12歳(小学生)
習い事や塾に通い始めると負担が増えます。
年間学習費:公立 約33万6000円、私立 約182万8000円
 
・13~15歳(中学生)
塾代や模試、制服代など出費が増えます。
年間学習費:公立 約54万2000円、私立 約156万円
 
・16~18歳(高校生)
教材費や進学対策費用が増加します。
年間学習費:公立 約59万8000円、私立 約103万円
なお、2026年度より私立も授業料無償化が拡大される予定ですが、授業料以外の費用は引き続き必要で、公立よりも私立の方が費用は高くなります。
 
・19歳以降(大学生)
進学先によって大きく差が出ます。特に私立大学や地方進学での一人暮らしは、最も高額な負担時期です。

 

まとめ:時期ごとの支出を知り、早めの準備を

子育て費用は一度にかかるわけではなく、段階ごとに変化します。中でも、大学進学時は大きな支出が集中するため、あらかじめ準備しておくことが大切です。
 
「今はまだ先の話」と思うかもしれませんが、数年単位で見ればあっという間にその時期がやってきます。将来の大きな出費に慌てないためにも、子どもの成長に合わせて「いつ・いくら必要なのか」を意識しながら、無理のない範囲で計画的に備えていきましょう。
 

出典

文部科学省 令和5年度 子供の学習費調査
文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移
全国大学生活協同組合連合会 2024年度保護者に聞く新入生調査
全国大学生活協同組合連合会 第60回学生生活実態調査 概要報告
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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